古くから馴染みのある緑茶や紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶、これらは全て同じ1種類の植物「チャノキ」から作られていることはご存じでしょうか。
現在ではチャノキから作られるお茶以外にもルイボスティーやハトムギ茶、黒豆茶などといった多くの種類のお茶が、コンビニやスーパーで手軽に購入できるようになりました。テレビの健康番組でも、抗ガン作用や血圧低下作用、ダイエットなどお茶が持つ数多くの効果が特集されています。
お茶が健康に良いとされる理由は、お茶に含まれるポリフェノールに由来します。このポリフェノールは高い抗酸化作用を有し、それにより多くの健康作用を発揮するのです。
健康ケアとしてお茶を飲んでいても、実際健康にいいお茶がどれかよくわからないという方も多いかと思います。そこで、今回の記事では健康作用の秘訣である抗酸化作用に焦点を当て、抗酸化力が高いお茶TOP5をランキング形式でお伝えします。
目次
さまざまなお茶の種類とその健康成分
お茶の歴史はとても長く、4000年以上前に中国で発祥したと言われています。その後、日本やイギリスに伝わり、日本では緑茶、イギリスでは紅茶として広く飲まれるようになりました。
前述したように、これらのお茶はすべて同じ「チャノキ」という種類の植物から作られ、それぞれ加工方法の違いにより異なる種類のお茶が生まれます。現在ではチャノキ以外にも、ハトムギや黒豆などさまざまな種類の植物からお茶が作られ、多くの人に親しまれていますよね。
植物や加工方法の違いは、そのお茶に含まれる成分の違いを生み、それによりそのお茶独自の風味や色見、香り、そして健康作用を生み出しているのです。
例えば、日本人に最も馴染みの深い緑茶においては、タンニンやカテキン、カフェインといった成分が多く含まれます。これらは緑茶を飲んだ時の渋みの原因ですが、一方で非常に抗酸化作用が強いこともよく知られていることでしょう。
この抗酸化作用は、健康の維持にとても重要な働きをします。紫外線や激しい運動、心理ストレスといった刺激を受けると体内では活性酸素が増えてしまい、この活性酸素は、がんや心筋梗塞などさまざまな病気の原因となるのです。(出典:https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/0790.html)
体内にはこの活性酸素を除去する働きも備わっていますが、現代人は非常に多くのストレスを抱えており、それだけでは補いきれないことも。高い抗酸化作用を有するお茶を日々摂取することは、体内の活性酸素を除去し、結果的に健康維持につながります。
過去に国立がん研究センターが行った研究では、緑茶を毎日1~2杯飲む人は、毎日飲まない人に比べ、脳梗塞や心疾患などの発症率が20%~30%低いことがわかりました。(出典:https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3526.html)
このように日々ストレスに悩まされる現代人にとって、お茶はとても手軽で毎日続けることができる健康ケアです。
ここからは、過去に行われた研究で、9種類のお茶(明日葉茶/柿茶(柿の葉茶)/クマザサ茶/黒豆茶/クワ茶(桑の葉茶)/ハトムギ茶/ビワ茶(ビワの葉茶)/緑茶/ルイボス茶)の抗酸化力を調査した結果の中から、抗酸化力が高いお茶TOP5をご紹介します。
(出典:健康茶の抗酸化作用 https://cir.nii.ac.jp/crid/1520290882294294656)
高い抗酸化力をもつお茶TOP5
第5位:伊豆諸島で採れた明日葉茶 ノンカフェイン
写真引用元:山年園
高い抗酸化力を持つお茶第5位は、「明日葉茶」でした。「お茶といえばカテキン」というイメージが強いですが、「明日葉茶」にはカテキンはあまり含まれておらず、かわりにビタミンE、カロテン(プロビタミンA)、ルテインといった成分が豊富に含まれており、高い抗酸化力を有します。
山年園の明日葉は安心安全にこだわり、国産100%で有機栽培の明日葉を原料に使用しています。また、明日葉茶にはカフェインが含まれていないため、授乳中の方や妊婦さんにもおすすめのお茶です。
商品名 | 伊豆諸島で採れた明日葉茶 ノンカフェイン |
価格 | 1,700円(税込) |
内容量 | 40g |
飲み方 | 本品約5~10gをお茶パックなどに入れ1リットルの水で沸騰させた後、弱火で5~6分煮出して召し上がりください。急須やティーポットでもお飲みいただけます。 |
原材料 | 明日葉(採取時期:5月~7月) |
第4位:柿の葉茶
写真引用元:Amazon
高い抗酸化力を持つお茶第4位は柿茶「柿の葉茶」でした。柿茶には、カテキン、ビタミンC、アストラガリンという成分が豊富に含まれています。カテキンやビタミンCは高い抗酸化作用があることは有名ですよね。
アストラガリンはあまり聞きなじみがないかもしれませんが、抗酸化作用はもちろん、アレルギー発症の原因となるヒスタミンの分泌を抑制する働きなど、多くの効能があります。
柿茶も明日葉茶と同様カフェインが含まれていないため、授乳中の方や妊婦さんにもおすすめですよ。
商品名 | 柿の葉茶 |
価格 | 1,368円(税込) |
内容量 | 3g×30包 |
飲み方 | 煮だしの場合:水300ml~500mlを沸騰後、ティーバッグを1包入れ弱火で3~5分煮出してください。ティーポットの場合:ティーバッグを1包入れ、熱湯を注ぎ3~5分蒸らしてお召し上がりください。 |
原材料 | 柿の葉 |
第3位:桑の葉茶
公式サイト:健康菜茶
高い抗酸化力を持つお茶第3位はクワ茶「桑の葉茶」でした。クワ茶にはケルセチンやルチン、クロロゲン酸といった健康ポリフェノールが豊富に含まれています。これらは単体でサプリメントとしても販売されておりエイジングケアや健康ケアのサポートに役立ちます。
今回ご紹介している「桑の葉茶」は有機栽培で収穫した桑の葉を使用し、品質にとてもこだわったお茶です。個人的には「なんとなく苦そうだな」というイメージを持ちましたが、実際飲んでみるとクセはなく、とても飲みやすいお茶でした。
商品名 | 桑の葉茶 |
価格 | 1,690円(税込) |
内容量 | 2.5g×50包 |
飲み方 | 1.やかんに1包あたり500ccの水を入れて沸騰させます。 2.沸騰したら中火にして5分間煮出します。 3.火を止め、お好みの濃さになったらティーパックを取り出します。 |
原材料 | 桑の葉・桑茎 |
第2位:みんなのびわの葉茶
写真引用元: 小川生薬
高い抗酸化力を持つお茶第2位はビワ茶「みんなのびわの葉茶」でした。ビワ茶には、プロシアニジンやケルセチンといった健康ポリフェノールが多く含まれています。またプロシアニジンは、LDLコレステロールに対する機能性表示食品も現在販売されているんですよ。
「みんなのびわの葉茶」は、山間部の急斜面に自生しているびわの葉を収穫し使用しており、生産者さんの思いが詰まったお茶です。カフェインも含まれていないため、お子さんにもおすすめできるお茶です。
商品名 | みんなのびわの葉茶 |
価格 | 1,512円(税込) |
内容量 | 3g×40袋 |
飲み方 | 煮出す場合沸騰水500mlに対してティーバッグを1袋いれます。 火を弱火にして約3から5分煮出します。急須の場合急須にティーバッグ1袋いれます。熱湯を注ぎ、お好みの濃さでお飲みください。 |
原材料 | びわの葉 |
第1位:井手製茶工場 菊長治 煎茶ティーバッグ
写真引用元:Amazon
高い抗酸化力を持つお茶第1位は緑茶「井手製茶工場 菊長治 煎茶ティーバッグ」でした。緑茶とひと言で言ってもいろいろな種類があります。煎茶、玉露、抹茶、ほうじ茶……。それらは同じチャノキから茶葉を収穫しますが、栽培方法や加工方法が少し異なるんです。
この違いにより、風味やポリフェノールの含有量が異なるため、それぞれの違いを簡単にご説明します。
チャノキの茶葉には、テアニンという成分が多く含まれ、これは日光を浴びることによってカテキンへと変化します。つまり、日光をたくさん浴びた茶葉は、健康ポリフェノールであるカテキンをたくさん含んでいるということです。
こちらは茶畑の写真です。写真奥の茶畑はイメージ通りの茶畑ですが、手前の茶畑はチャノキを黒い布で覆っているのがわかりますでしょうか。
このように黒い布で覆うことで光を遮り、光合成の効率をわざと落としています(被覆栽培といいます)。そうすることでカテキンの量は落ちますが、代わりにうまみ成分であるアミノ酸が増えるのです。
・被覆栽培で収穫:玉露、抹茶
・お日さま栽培で収穫:煎茶、ほうじ茶
風味では、被覆栽培で収穫された玉露や抹茶が勝りますが、健康ポリフェノールの含有量でいえば日光をたっぷりと浴びた煎茶がおすすめです。
なお、ほうじ茶もお日さま栽培と書いていますが、煎茶を強火で炒って加工したものがほうじ茶となります。ほうじ茶を飲んだ時の香ばしい風味は、さっぱりとして好まれる方も多いと思いますが、強火で炒った際に健康ポリフェノールの多くが熱で分解されてしまうため健康ケアにはあまりおすすめしていません。
商品名 | 井手製茶工場 菊長治 煎茶ティーバッグ |
価格 | 1,231円(税込) |
内容量 | 5g×20包 |
飲み方 | Hot:70~80℃のお湯120mlで約1分間抽出し、お好みの濃さでお召し上がりください。 Cold:軟水500mlで抽出し、お好みの濃さでお召し上がりください。濃いお茶がお好みであれば2個がおすすめです。できるだけ時間をかけて抽出したほうが美味しくいただけます。 |
原材料 | 緑茶(九州産) |
まとめ
健康によいと言われるお茶。お茶に含まれるポリフェノールは高い抗酸化力を有し、多くの健康作用に発揮します。
今回、お湯で抽出するタイプのお茶をご紹介しましたが、より手軽に楽しめるペットボトルのお茶もありますよね。ただし一般的にペットボトルのお茶の場合、お湯で抽出するタイプよりも健康ポリフェノールは少なめです。そのため今回は抽出タイプのみをご紹介しました。
皆さんもこれを機に、是非色々なお茶を試してみてくださいね。
【あわせて読みたい!いいモノ.comの大人気記事】