毎日の大さじ1杯が美と健康をサポート!お酢の知られざるパワー

近年、腸活という言葉とともに注目を集める発酵食品。ヨーグルトや納豆、味噌、キムチなど、普段の食事に積極的に取り入れている人も多いのではないでしょうか? 昨今、ダイエット効果が期待できると話題になっているお酢も、じつは発酵食品の一種です。

通常、私たちが口にしているのは「醸造酢」といわれるもので、穀物や果実に酵母を加えてアルコール発酵させたものに、酢酸菌を加えてさらに発酵、熟成させてつくられます。

この酢酸のさまざまなはたらきがダイエットをサポートし、より健康な状態に導いてくれるのです。毎日の食生活にうまく取り入れて、きれいと健康を手に入れましょう。

お酢の健康パワー

お酢は昔から身近な調味料として用いられてきましたが、近年さまざまな研究により、その健康・ダイエットパワーが少しずつわかってきています。その代表的なものを、いくつか見ていきましょう。

内臓脂肪の減少をサポート

内臓脂肪とは文字通り内臓のまわりについた脂肪のことで、ウエスト周りに脂肪がつくのが特徴です。内臓脂肪は見た目の問題だけでなく、高血糖や高血圧などの生活習慣病を引き起こす原因にもなるので、注意が必要です。

お酢には、このやっかいな内臓脂肪を減少させるはたらきがあることがわかっています。

食後の血糖値の上昇を抑制

お酢には、食後の血糖値の上昇をゆるやかにするはたらきがあることが認められています。血糖値の急激な上昇が引き起こすといわれている、さまざまな病気のリスクを軽減し、脂肪をため込みにくくすることでダイエットをサポートします。

疲労回復作用

お酢に含まれる酢酸は、体内でクエン酸に変換されます。クエン酸には疲労によって蓄積した乳酸を分解するはたらきがあるので、疲労を軽減してくれます。

無理なく続けられる取り入れ方

お酢には、健康やダイエットをサポートする、じつに有益なはたらきがあることがわかりました。これらを存分に活かすうえで、毎日の生活にどのように取り入れればよいのでしょうか?

常備菜をつくっておく

毎日継続的に取るためには、食事に取り入れるのがおすすめ。酢玉ねぎや酢キャベツなど、野菜を甘酢漬けにしてストックしておけば、豆腐やハム・ソーセージなどに付け合わせて、手早く一品完成します。調理までラクになって一石二鳥ですね。

煮物・煮込み料理などに使う

お酢にはタンパク質をやわらかくするはたらきがあるので、お肉の煮物や煮込み料理に使ってみてはいかがでしょうか? また、カルシウムを溶かすはたらきもあるので、小魚であれば骨まで食べられるようになります。

だからといって人間の骨は溶けないのでご安心を。むしろ私たちがお酢を取ると、カルシウムの吸収率がアップします。煮魚に酢を加えるのは、とても理にかなっていることなのです。

塩味の代用として

食卓で料理の塩味が少し物足りないと感じたときに、塩ではなくお酢を足してみるとよいでしょう。味に深みが出て、塩分の摂りすぎも防げます。

ドリンクとして飲む

市販されている濃縮タイプの酢飲料を常備しておけば、いつでも気軽に飲めます。または、いつも飲んでいるジュースに加えたり、お酢をソーダとはちみつで割ったりするなど、オリジナルドリンクも意外と簡単につくれるので、おすすめです。

注意すべき点は3つ!

いくら体にいいからといって、やみくもに飲んでトラブルを起こしては意味がありません。次の3つには、必ず注意するようにしましょう。

1日の摂取量は大さじ1杯が目安

効果を得るためには、毎日適量を継続的にとることが大切です。取り掛かりやすく、続けやすい方法を見つけてくださいね。

空腹時は避ける

胃腸への刺激が強すぎて、炎症を起こす原因になります。食事中にとるのが、最もおすすめです。

原液で飲まない

刺激が強すぎるので、ドリンクとして飲む際には必ず5〜10倍に薄めて飲みましょう。

種類も豊富だから、楽しみ方もいろいろ

最近はスーパーなどでも、さまざまな種類のお酢が並んでいます。それぞれに味わいや特徴が異なりますので、用途に応じて使い分けてみるのも楽しいですね。

穀物酢

米、小麦、酒粕、とうもろこしなどの穀物を原料とした醸造酢。食酢として最も広く使われており、さっぱりとした風味ときりっとした酸味が特徴です。煮物や炒め物など加熱調理に向いています。

米酢

穀物酢の一種で、米の使用量が1Lにつき40g以上のものと定められています。米の甘味と旨味があって、まろやかな酸味が特徴です。酢飯や酢の物、マリネ、ドレッシングなどに適しています。

黒酢

玄米や大麦を原料とし、発酵や熟成によって褐色または黒褐色の液体で、芳醇な香りとまろやかでコクのある味わいが特徴。必須アミノ酸が8種類も含まれ、中華料理との相性がよいです。

果実酢

りんごやブドウなどの果実が、一定量使用されているもの。果実のフルーティーな香りと味わいがさわやかで、ドレッシングやドリンクなどに向いています。ワインビネガーやバルサミコ酢も果実酢に分類されます。

まとめ

紀元前5千年頃のバビロニアですでにつくられていたとされるお酢。まだまだ未知なるパワーが秘められているといいますが、ダイエットや健康増進においてわかっているだけでも相当な効果が認められています。取り入れ方は決して難しくないので、自分に合った方法を見つけられれば、長く続けられますね。無理なくスリムとヘルシーを手に入れてください!

出典:

J-STAGE|酢酸の生理機能性
ミツカングループ|酢の力
ミツカングループ|お酢を知ろう!
J-STAGE|食酢の健康機能 カルシウム吸収促進効果

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