160年という時を超えて一子相伝で受け継がれる味『山田屋まんじゅう』

愛媛県西予市宇和町で慶応3年に創業した「山田屋」の代表銘菓が『山田屋まんじゅう』です。

わずか22gの小さなまんじゅうに、北海道産の小豆や白双糖などを使い、透き通るような薄皮でこし餡を包んでいます。創業以来受け継がれてきた一子相伝の製法と、素材を吟味する姿勢が、上品な甘さと喉ごしのよさにつながっています。

目次

 山田薬師如来が教えてくれた『山田屋まんじゅう』

引用元:山田屋まんじゅう

『山田屋まんじゅう』の屋号には、創業の地である愛媛県西予市宇和町と山田薬師寺の山田薬師如来との縁が込められています。

慶応3年、一軒の商家に宿を請うた巡礼が、主人にまんじゅうの作り方を伝えたことから、山田屋の物語が始まったとされています。

できあがったまんじゅうが評判を呼ぶと、主人はその巡礼を山田薬師如来の化身ではないかと考えました。

そこで、山田薬師寺にちなみ「山田屋」の屋号を掲げて店を開いたと伝えられています。この創業の物語は現在も山田屋の歴史として語り継がれ、約160年にわたって一つのまんじゅうを守り続けてきた原点となっています。

創業慶応3年、菅原道真の流れをくむ160年の歴史

引用元:山田屋まんじゅう

慶応3年に創業した山田屋は、約160年にわたって『山田屋まんじゅう』を作り続けてきました。

初代から五代目へと家業と製法が受け継がれ、現在も一つの商品を大切に守っています。

創業地である愛媛県西予市宇和町から始まった歩みは、時代とともに販売地域を広げながらも、変わらない味を届ける姿勢へとつながっています。

天満宮と同じ剣梅鉢の家紋を受け継ぐ五代目に伝わっているもの

山田屋に代々伝わる「剣梅鉢」の家紋は、天満宮で知られる梅鉢紋とゆかりのある意匠です。

初代・髙辻源蔵を出した髙辻家は、菅原道真の流れをくむ家柄と伝えられており、家紋にもその歴史が表れています。

現在は五代目当主へと家業が受け継がれ、まんじゅうの製法だけでなく、家に伝わる歴史や文化も大切に守られています。約160年続く山田屋の歩みには、一つの味を守るだけではない、代々受け継がれてきたものがあります。

一宿一飯のお礼にと教えられたまんじゅう作りを一子相伝で

山田屋の始まりには、一人の巡礼との出会いがあります。巡礼が一軒の商家に宿を請い、そのお礼として主人にまんじゅうの作り方を教えたことが、山田屋まんじゅうの起源と伝えられています。

その味が評判になったことから店が始まり、製法は初代から二代目、三代目、四代目へと受け継がれ、現在は五代目当主が守っています。

長い年月の中で、一子相伝で伝えられてきた製法が、今も山田屋まんじゅうの味を支えています。 

22gの小さな『山田屋まんじゅう』に込められた想い

引用元:山田屋まんじゅう

『山田屋まんじゅう』は、わずか22gという小さなサイズの中に、創業以来受け継がれてきたこだわりが込められています。

薄い皮でこし餡を包む繊細な仕上がりは、素材の選び方だけでなく、昔ながらの製法によって生み出されています。小さな一品だからこそ、餡と皮のバランスや口当たりまで丁寧に追求されています。

長い年月をかけて守られてきた製法と素材への思いが、一つひとつの味わいとなり、今の『山田屋まんじゅう』として完成しました。

原材料は小麦粉と小豆と砂糖だけ

『山田屋まんじゅう』の原材料は、小豆(北海道産)・砂糖(白双糖・上白糖)・小麦粉です。

素材数を抑えたシンプルな構成だからこそ、小豆そのものの風味が餡の味わいを左右します。山田屋では、入手しうる上質の小豆を選び、白双糖と上白糖を使ってこし餡に仕上げています。

創業以来受け継いできた製法と素材への吟味を重ねることで、上品な甘さとすっきりした後味につなげています。

透き通るような薄皮に包まれた22gの小さなまんじゅう

わずか22gの『山田屋まんじゅう』を包むのは、透き通るような薄皮です。

皮が極めて薄いため、中のこし餡の色が外から感じられるほど繊細な仕上がりになっています。口に入れると薄皮と餡がなじみ、餡のなめらかな口当たりと上品な甘さが広がります。

小さな一口サイズだからこそ、皮と餡のバランスをそのまま味わいやすく、喉ごしのよさも楽しめます。見た目の繊細さだけでなく、食べたときの一体感にもこだわりが表れています。 

愛媛・宇和町で160年愛され続ける味

『山田屋まんじゅう』は、創業の地である愛媛県西予市宇和町から始まり、現在は全国の販売店でも取り扱われています。

地元で長く親しまれてきた一方、百貨店への出店などを通じて販売地域を広げ、全国へその味を届けてきました。現在も一つの商品を作り続ける姿勢を大切にし、創業地で生まれた味を変わらず伝えています。

宇和町で生まれた小さなまんじゅうが地域を越えて親しまれている背景には、変わらない味を守りながら届けてきた歩みがあります。

用途に合わせて包装・熨斗・風呂敷など多彩な包装に対応

引用元:山田屋まんじゅう

山田屋では、贈る相手や場面に合わせて、化粧箱や木箱・のし・水引などの包装を用意しています。

自宅で気軽に楽しむ簡易包装から、婚礼や法要など節目の贈り物まで、用途に応じて選べるのが魅力です。さらに、慶事にも弔事にも使える風呂敷も用意されています。

まんじゅうそのものだけでなく、贈る場面まで考えた包装の選択肢がそろっているため、大切な人への手土産や贈答品にも取り入れやすくなっています。 

自分用には好きな数だけ

ご自宅用には簡易包装の『山田屋まんじゅう』が用意されており、必要な数だけ購入できます。

商品は一つから求められるため、自分用のおやつとしてはもちろん、家族や近所へのちょっとした手土産にも向いています。

化粧箱を選ぶほどかしこまらず、食べたい分だけ気軽に楽しめるのが簡易包装のよさです。長年親しまれてきた味を、身近な場面で楽しみたいときにも選びやすい商品です。 

化粧箱・木箱に熨斗の対応も可能

贈り物として用いる場合は、密閉包装で化粧箱や木箱に入れた『山田屋まんじゅう』を選べます。

化粧箱には希望に応じてのし掛けや名入れができ、木箱には水引飾りも用意されています。婚礼向けには「寿」マークの個包装や慶事専用の包装紙、のし・水引飾りにも対応。

また密閉包装の場合は45日間日持ちするというのも、贈答品としては安心です。

法要向けには弔事用包装紙に加え、黒白や黄白の水引にも対応しています。お祝いから弔事まで、場面に合わせて整えられる点も贈答品として使いやすいところです。

用途に合わせて使える紫の風呂敷もそろう

風呂敷は、紫無地のちりめん風に仕上げられており、普段使いから慶事、弔事まで幅広い用途に使えます。

落ち着いた色合いで、化粧箱や木箱と組み合わせたときにもなじみやすく、贈り物にひと工夫加えたいときにも便利です。

お祝い事だけでなく、法要など改まった場面にも使えるため、贈る相手や用途に合わせて選べます。包装だけでなく、持ち運びの際にも使いやすく、贈り物への気遣いが感じられる選択肢です。

店名がそのまま商品というスペシャリテ『山田屋まんじゅう』

引用元:山田屋まんじゅう

慶応3年に愛媛県西予市宇和町で創業した山田屋は、約160年にわたり『山田屋まんじゅう』を作り続けてきました。

一人の巡礼から伝えられたという製法は、代々の当主へ一子相伝で受け継がれ、現在も五代目当主が守っています。北海道産の小豆や白双糖など、選び抜いた素材を使い、わずか22gのまんじゅうに仕上げることで、透き通るような薄皮と上品な甘さ、なめらかな喉ごしを楽しめます。

自宅用の簡易包装から化粧箱や木箱、婚礼や法要に合わせた包装までそろい、さまざまな場面で選びやすいのも山田屋まんじゅうの魅力です。

小さな一品に長い歴史と受け継がれた技を込めた、愛媛の銘菓として大切に受け継がれている一品です。

※この記事に掲載されている情報は、2026年9月時点の情報です。

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本日のライターProfile

川田 麻実

食について15年以上学び、出産を機に栄養の大切さを実感し、栄養士として8年活動しています。これまで栄養学・幼児食・オーガニック・フードコーディネートなど、さまざまな視点から食を学んできました。
素材や品質にこだわった食品を見つけ、その魅力を伝えることが好きです。こどもの栄養相談や食育イベントの開催、食・子育てWebメディアでの執筆を経験。専門知識と暮らし目線の両方から商品の魅力を分かりやすく伝え、「食べておいしい、知ってうれしい」そんな良いものとの出会いを届けることを大切にしています。

本記事の監修者

パティシエ 伊東福子

監修者・パティシエ
伊東福子

兵庫県芦屋市「ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋」オーナーシェフパティシエール。神戸海星女子学院大学卒業後、フランス・リッツエスコフィエへ短期留学。代官山ル・コルドンブルー東京校で製菓ディプロムを取得し、パレスホテル東京などで研鑽。「ジャパンケーキショー東京」連合会会長賞受賞。素材の個性を活かした繊細で驚きのある菓子づくりに定評があり、近年はグルテンフリーなどライフスタイルに寄り添うスイーツにも注力。日常にやさしい余韻を届けている。

パティシエ 勝目響日

ガイド・パティシエ
勝目響日

辻製菓専門学校を卒業後、五つ星ホテルやイタリア伝統菓子店、海外のホテルやカフェで腕を磨く。約100年の歴史を持つ鎌倉の老舗企業でも勤務し、日本文化への感性も大切にしている。日本とヨーロッパの技術を基盤に、現在はオーストラリアを拠点に新たな表現を追求中。

編集者 浅井宏美

いいモノ.com編集部・スイーツ担当
ライター・カメラマン・フードスタイリスト
浅井宏美

大学院卒業後、タウン情報誌の編集者として約16年間勤務。“毎日の生活をちょっと楽しく”をテーマに、地域のグルメやイベント、スポーツ、カルチャー等の情報発信に携わる。通販事業にも関わり、地域の生産者や作り手の想いを商品とともに全国に届ける仕事も手がける。その経験を活かし、現在はフリーランスのエディター・ライター・カメラマン・フードスタイリストとして活動中。趣味はカメラ、お出かけ。愛機はNikon Z6で「そのとき・その場所で」しか撮れない写真を撮ることが好き。

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