みなさんは甘納豆を食べたことはありますか? 甘納豆とひと言でいっても、使われる豆や製法がいろいろあります。日本には、明治や昭和初期などに創業された長い歴史のある和菓子屋が、今もなおその伝統を受け継いでいるんですよ。
その中には、特に甘納豆作りに力を入れているお店があり、おいしさだけでなく、上品さや素材へのこだわりがある甘納豆が揃っています。現代でも愛され続ける、魅力的な甘納豆の中から、特におすすめしたい老舗の甘納豆をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
目次
甘納豆で使われている「豆」とは?
ご存じの通り、甘納豆は日本の伝統的なお菓子。豆類や栗、さつま芋の輪切りなどを、砂糖などと甘く煮て、さらに砂糖でまぶした和菓子のひとつです。甘納豆で使われる豆類は、主に以下のものがあります。
・小豆(大納言など)
・えんどう豆
・そら豆
・いんげん豆(金時豆など)
・紅花いんげん(花豆)
・落花生や大豆(主に黒豆)
よく見かけるのは、小豆の中で、大きくて皮が破れにくい「大納言」をはじめ、そら豆や金時豆ですが、黒豆を使った小粒の甘納豆も人気があります。
引用元:Wikipedia
和菓子ですが、例えばケーキなどの洋菓子にも使われることも多いので、食べる機会も多いかもしれません。豆の風味と蜜漬けにした甘納豆のおいしさは、和洋どちらのスイーツにもよく合うので、和菓子の垣根を超えて、幅広く使われています。
実は、甘納豆の製法は製造会社によってこだわりがたくさんあるんだとか。その中でも、何十年と長い歴史を受け継ぎながら、甘納豆を作り続けている、伝統ある素敵な和菓子屋さんをご覧ください!
これぞ伝統の味!老舗のおすすめ甘納豆5選
おいしさ分け合う『雪華堂』の「福分けあまなっとう」※現在は閉店
引用元:楽天市場
創業1879年の老舗和菓子店の『雪華堂』は、甘納豆にこだわりを持ち続けている和菓子店です。長年受け継がれてきた釜揚げ製法により、しっかりとした味を出すため、時間を惜しまず丁寧に作られています。
数日かけて豆の一粒一粒にじっくりと糖蜜を含ませることで、豆にその味を閉じ込めて仕上げていきます。甘納豆は、豆のまわりに結晶化された蜜がかかっているものが一般的ですよね。
しかし『雪華堂』の甘納豆は、結晶化する前に仕上げるという、東京や関東地方の限られた地域に根付く伝統の味です。表面がしっとりと柔らかく豆の味を堪能できるんですよ。
「福分けあまなっとう」は、色とりどりの複数の甘納豆の中から、3種類を選んで注文ができます。自分が食べたい豆を選んで組み合わせるのはうれしいですよね。自分一人で食べ比べをする贅沢はたまりません。もちろん、商品名のように、みんなでおいしさを分け合うのもいいですね。
価格 | 福分けあまなっとう4種類詰め合わせ 2,230円(税込) |
内容量 | 大納言あずき、お多福、白花、うぐいす、とら豆、黒豆、落花生 各50g ※この中から選択した4袋を詰合せ可能。 |
賞味期限 | 45日 |
<アクセス情報>
・雪華堂 Sekkado
・オンラインショップ(楽天)
・Instagram
雪華堂が閉店し、銀座鈴屋が一部を承継しているようです。
・記事の情報元URL:https://smbiz.asahi.com/article/14914324
・銀座鈴屋URL:https://suzuya.shop-pro.jp/
豆といえばやっぱり!『でん六』の「小袋甘納豆」
引用元:でん六
「豆は、でん六~」のCMでおなじみの『でん六』。創業は大正13年、豆を究めることをモットーとする『でん六』ならではの、豆への情熱、徹底したこだわりと自信があるからこそ作ることのできる甘納豆なんですよ。ふっくらした甘納豆は、近隣スーパーに必ずある、手頃な値段で買いやすい点も魅力です。
小袋詰め合わせの内容は、必ずしも均等に入っているわけではないそうです。消費者の嗜好調査の結果をもとに配合の割合を決めるなど、手に取るお客さまのことを第一に考えて、商品開発がされています。商品だけでなく、こうした消費者への徹底したサービスも素晴らしいですよね。
参考元:でん六
小袋詰め合わせなので、シェアするのも簡単ですし、一袋が適量なのがちょうどいいですよね。お茶うけにぴったりな量とサイズ感なので、お客さまのおもてなしにも最適です。食後のおやつに、お弁当と一緒に入れたりと、持ち運びも便利です。
価格 | 6袋入り・ケース販売 2,203円(税込) |
原材料 | 【白花】砂糖、大白花芸豆、還元麦芽糖水飴/ソルビトール、重曹、漂白剤(次亜硫酸Na) 【小豆】砂糖、小豆、還元麦芽糖水飴/ソルビトール、重曹 【うぐいす】砂糖、青えんどう豆、還元麦芽糖水飴/ソルビトール、重曹、漂白剤(次亜硫酸Na) 【金時】砂糖、金時豆、還元麦芽糖水飴/ソルビトール、重曹、漂白剤(次亜硫酸Na) |
内容量 | 225g(個装込) |
賞味期限 | 製造日から60日 |
一粒一粒の美しさが自慢!『花園万頭』の「ぬれ甘なつと」
引用元:yahooショッピング
※写真は2023年4月13日当時のものであり、現在は商品画像が変更されている可能性があります。
発売以来70余年を数える『花園万頭』の代表銘菓である「ぬれ甘なつと」です。北海道産大納言小豆を、専門の職人が昔も今も変わらぬ製法によるこだわりの工程によって、時間と手間をたくさんかけて作っています。小豆の一粒一粒にツヤがあり、見た目も美しく、豆の芯までしっとりと甘みがあります。
そのまま食べるほかに、ヨーグルトに混ぜたり、バターをたっぷり塗って焼いた食パンにのせたり、パウンドケーキなどのお菓子作りにも、幅広く使えるのも、この「ぬれ甘なつと」の魅力。
「ぬれ甘なつとお手玉ギフトセット」は、「ぬれ甘なつと」がお手玉サイズの小袋に分けられています。贈り物にぴったりな上品な色合いのパッケージは、高級感があり、渡す相手にも喜ばれそうです。
価格 | ぬれ甘なつとお手玉15個入 3,240円(税込) |
原材料 | グラニュー糖(国内製造)、小豆(国産)、水飴 |
内容量 | お手玉15個入 |
賞味期限 | 製造から90日 |
<アクセス情報>
・花園万頭
・オンラインショップ
・Instagram
北海道の甘納豆はコレ!『中ノ目製菓』の「金時甘納豆」
引用元:中ノ目製菓
北海道十勝地方で生産された金時豆を使用した甘納豆です。日高山脈の雪解けの水と、十勝の肥沃な大地で育った金時豆を使い、ふっくらとやわらかく仕上げられています。製造者である『中ノ目製菓』は、北海道小樽で昭和25年の設立以来、甘納豆の製造一筋の老舗なんですよ。
十勝産の豆を十分に煮炊きしてやわらかく仕上げられた甘納豆は、上品な甘さと、豆の豊かな風味で、お茶菓子にぴったりです。北海道では、金時豆の甘納豆がよく親しまれている味なんだとか。
そして北海道ではお赤飯に、金時豆の甘納豆を入れる風習もあるそうで、もち米と相性よく、ほんのり甘くおいしいお赤飯に仕上がるとのこと。ぜひ一度試してみてくださいね。
標準小売価格 | 287円(税別) |
原材料 | 大正金時豆 砂糖 還元水飴 |
内容量 | 165g |
賞味期限 | 道内50日間・道外45日間 |
<アクセス情報>
・中ノ目製菓
創業1951年、甘納豆一筋!甘納豆専門店『銀座鈴屋』の「栗甘納糖」
引用元:銀座鈴屋
※写真は2023年4月13日当時のものであり、現在は商品画像が変更されている可能性があります。
『銀座鈴屋』は、創業以来、甘納豆一筋! 甘納豆を作り続けて60余年あまり、素材の美味しさを大事に、代々受け継がれてきた味と技術が詰まった代表商品が「栗甘納豆」。栗そのものの食感と風味を大切にし、しっかりと蜜に包まれ、ほどよい甘さが特徴です。
「渋皮付甘納豆」は、渋皮についたままの栗を丁寧に、やさしく形を崩さないように柔らかく仕上げているところがポイント。渋皮付きだからこそ伝わる栗のしっかりした上品な風味とホクホク感がたまりません。甘過ぎない味わいが人気です。
この贅沢な詰め合わせセットは、6個入りから50個入りまで、幅広く用意されています。手土産としてはもちろん、職場や友達とのシェアもいいですね。一粒食べて口の中が幸福感でいっぱいになる贅沢な味わい。豆ではなく栗の甘納豆、栗好きな人なら絶対に食べてみたい甘納豆です。
価格 | 栗甘納糖詰合せ 6個入 1,728円(税込) |
原材料 | 栗、砂糖、還元麦芽糖水飴 |
内容量 | 栗甘納糖3個 渋皮付栗甘納糖3個 |
賞味期限 | 冬期(10月から4月)常温で20日間、夏期(5月から9月)常温で14日間 |
<アクセス情報>
・銀座鈴屋 GINZA SUZUYA
・オンラインショップ
まとめ
今回は、老舗の味を存分にたのしめる甘納豆をご紹介しました。どのお店の甘納豆にも、長い歴史と、そのお店が守り続けるこだわりが詰まっています。ちょっと贅沢な甘納豆から、日常的に食べたい甘納豆まで、自分のスタイルに合わせて食べる楽しみが広がりますよ。
そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトや食パン、洋菓子、いろいろな食品との組み合わせで、甘納豆の良さがさらにわかることでしょう。今まで甘納豆に馴染みがなかった人も、ぜひ食べてみてくださいね。
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