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1870年創業のようかんの老舗「五勝手屋本舗」が作り出す新感覚スイーツ『回/Re-Fruit』

公開 / 更新

北海道・江差町で150年以上にわたり菓子づくりを続ける「五勝手屋本舗」。
看板商品の羊羹で知られる老舗から、ドライいちじくと羊羹を組み合わせた『回/Re-Fruit』が生まれました。
果実の中に羊羹を詰める意外な発想に、金時豆を使った伝統の味わいや職人の手仕事が息づいています。伝統を大切にしながら、和菓子の新しい楽しみ方を提案する一品です。

老舗の技術と果実が響き合う『回/Re-Fruit』

回/Re-Fruit
引用元:五勝手屋本舗

「五勝手屋本舗」の『回/Re-Fruit(リ・フルーツ)』の美味しさは、老舗の技術と素材の掛け合わせにあります。

第1の理由は、金時豆の羊羹といちじくの完璧な調和です。一般的な小豆ではなく、五勝手屋伝統のすっきりとした味わいの「金時豆」の餡を使用しているため、いちじく本来の上品な甘酸っぱさを邪魔せず、互いの風味を引き立て合います。

第2に、驚きのある贅沢な食感です。ドライいちじくの中に熱い羊羹を職人が一つずつ手作業で詰めることで、果肉が瑞々しさを取り戻します。噛むたびに広がるねっとりとした濃厚さと、種のプチプチとした小気味よい食感のコントラストが、食べる楽しさを演出します。

第3に、仕上げのスパイスがもたらす余韻です。表面にまとわせたシナモンやナツメグの香りが、和菓子の枠を超えたワインやウイスキーにも合う大人の味わいへと昇華させています。

北海道江差町で歴史を紡ぐようかんの老舗「五勝手屋本舗」

引用元:五勝手屋本舗

北海道南部の江差町に本店を構える五勝手屋本舗は、羊羹を中心に和菓子を手がける老舗です。

港町として栄えた江差の風土は、同店の菓子づくりの歩みにも結びついています。土地で育った豆を用いた菓子づくりをルーツに、看板商品や独特の屋号が受け継がれてきました。

地域の歴史とともに歩んできた五勝手屋本舗の個性が、その歩みや代表商品に表れています。

明治3年創業、150年以上の歴史を誇る道南の老舗

五勝手屋本舗は、看板商品『五勝手屋羊羹』が誕生した明治3年(1870年)を創業年としています。祖先が江差に移り住んだのは慶長年間と伝わり、江戸時代には五花手地区で育った豆を使って菓子づくりを始めたとされています。

北前船の交易で栄えた江差は、北海道文化の発祥の地ともいわれる港町です。昭和11年(1936年)には、昭和天皇の函館行幸に際し、羊羹が土産として献上されたと伝えられています。

ユニークな屋号「五勝手屋」の由来

「五勝手屋」という屋号は、菓子づくりの原点となった豆が採れた五花手(ごかって)地区にちなみます。当初は「五花手屋」と名付けられ、地域名が五勝手村へと変わるのに合わせ、屋号も「五勝手屋」へと変わりました。

「五花手」はアイヌ語の「コカイテ」に由来し、「波のくだける場所」や「波の打ちつける場所」を表すといわれています。屋号をたどると、海とともに栄えてきた江差の風土が感じられます。

伝統を象徴する看板商品『五勝手屋羊羹』

五勝手屋本舗を代表する『丸缶羊羹』は、赤い筒型のパッケージが目を引く羊羹です。

食べるときは、缶の底から羊羹を押し出し、付属の糸で好みの厚さに切り分けます。包丁を使わずに楽しめる手軽さに加え、糸で切る独特の所作も印象的です。

羊羹には金時豆を使い、すっきりした甘みが特徴。味わいだけでなく、食べ方まで記憶に残る看板商品として長く親しまれています。

伝統と革新が生んだ新感覚和菓子『回/Re-Fruit』

引用元:五勝手屋本舗

『回/Re-Fruit』は、五勝手屋本舗が受け継いできた羊羹を土台に、果実との組み合わせから生まれた創作和菓子です。

誕生の背景には、老舗和菓子店の若旦那たちが集まる「本和菓衆」との出会いがありました。

伝統の技術を新しい形で生かす発想は、素材の選び方だけでなく、見た目や名前にも表れ、商品をより印象的なものにしています。

ドライいちじくと『羊羹』が融合した美しい佇まい

白いちじくの自然な色合いと、切ったときに現れる羊羹の琥珀色が美しい対比を生む『回/Re-Fruit』。外側は乾燥した果実の表情を残しながら、中には羊羹が詰まり、断面から素材の組み合わせが伝わります。

果実を丸ごと味わうような佇まいは、和菓子としても新鮮な印象です。ひとつずつ形が異なる果実の自然な風合いも、手仕事で仕上げるお菓子ならではの魅力といえます。

『回/Re-Fruit』という名前に込められた意味

商品名の「Re-Fruit」は、「再び」を意味する英語の接頭辞「Re-」に由来します。

乾燥によって平たくなった果実が、職人の手によって立体的な姿を取り戻すという発想が込められています。漢字の「回」にも、巡ることや元の姿へ戻ることを思わせる意味があります。

伝統を受け継ぎながら和菓子の新たな可能性を探る、作り手の思いが感じられる名前です。

プチプチ食感と甘酸っぱさが織りなす芳醇な味わい

いちじくの穏やかな酸味と、金時豆の羊羹の甘みが重なり、濃厚さの中にも軽やかな後味が感じられます。

甘さ一辺倒ではなく、果実の風味が全体を引き締めるため、ひと切れの中にも味の変化があります。種の細かな粒感が口の中に心地よいアクセントを添え、仕上げのスパイスが余韻を整えます。

香りや甘みの移り変わりを意識しながら、少しずつ味わうのも楽しみ方のひとつです。

『回/Re-Fruit』のこだわり抜いた素材と熟練の作り方

引用元:五勝手屋本舗

『回/Re-Fruit』のおいしさを支えているのは、果実と羊羹の意外な組み合わせだけではありません。

羊羹に使う金時豆、果実の産地、味わいを引き締める香辛料、そして一つずつ仕上げる手仕事にも工夫があります。

素材それぞれの持ち味を大切にし、全体のバランスを整えることで、五勝手屋本舗ならではの一品に仕上げています。

羊羹の命、他の素材を活かす「金時豆」へのこだわり

五勝手屋本舗の羊羹に使われているのは、一般的な羊羹でなじみ深い小豆ではなく、金時豆です。

看板商品の羊羹が誕生した明治3年から金時豆を使い続けてきたことは、同店の菓子づくりを特徴づける要素のひとつ。

金時豆の餡は、ほかの素材の風味を生かしながら全体をまとめる役割を担います。『回/Re-Fruit』でも、果実と合わせることで、老舗が大切にしてきた餡の持ち味が新しい形で生きています。

トルコ産白いちじくと厳選されたスパイスの調和

ベースとなるのは、トルコ産の白いちじくです。乾燥によって甘みや風味が凝縮した果実は、金時豆の羊羹と組み合わせることで味わいに奥行きを生み出します。

仕上げには香辛料を含む独自の風味づけが施され、果実と羊羹の甘みを引き締めます。

いちじくの自然な甘酸っぱさに香りのアクセントが重なることで、和菓子でありながら、洋酒にも合わせたくなる印象に仕上がっています。

熟練職人が一つずつ手作業で餡を詰める丁寧な製法

ドライいちじくの中に羊羹を詰める工程は、職人が一つずつ手作業で行います。

果実の形や大きさには個体差があるため、見た目を整えながら中に羊羹を収めるには、細やかな手加減が欠かせません。できたての羊羹を詰め、果実と一体になるよう仕上げることで、見た目だけでなく口当たりにもまとまりが生まれます。

素材の状態を見極めながら進める手仕事が、このお菓子ならではの姿を支えています。

老舗の技術と革新が産んだ新感覚スイーツ『回/Re-Fruit』

回/Re-Fruit
引用元:五勝手屋本舗

北海道・江差町で長い歴史を紡いできた五勝手屋本舗は、金時豆を使った羊羹を看板商品として、伝統の味を守り続けています。

その技術を生かして生まれた『回/Re-Fruit』は、ドライいちじくと羊羹を組み合わせるという自由な発想が光る一品です。果実の甘酸っぱさ、羊羹のコク、種のプチプチとした食感が重なり、香辛料が味わいにアクセントを添えます。

伝統の製法を大切にしながら、和菓子の新たな可能性を探る姿勢も、このお菓子の魅力です。お茶の時間にはもちろん、赤ワインなどのお酒と合わせて、ゆっくり味わう楽しみ方もあります。

素材の組み合わせや職人の手仕事に目を向けると、一つのお菓子に込められた工夫が伝わってきます。老舗の技術と新しい発想が出合って生まれた味わいを、ぜひ楽しんでみてください。

※この記事に掲載されている情報は、2026年10月時点の情報です。

ライターProfile

川田麻実

川田麻実

食について15年以上学び、出産を機に栄養の大切さを実感し、栄養士として8年活動しています。これまで栄養学・幼児食・オーガニック・フードコーディネートなど、さまざまな視点から食を学んできました。
素材や品質にこだわった食品を見つけ、その魅力を伝えることが好きです。こどもの栄養相談や食育イベントの開催、食・子育てWebメディアでの執筆を経験。専門知識と暮らし目線の両方から商品の魅力を分かりやすく伝え、「食べておいしい、知ってうれしい」そんな良いものとの出会いを届けることを大切にしています。

出典:引用元

回/Re-Fruit

この記事で紹介した商品

回/Re-Fruit

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