上品で繊細な味と見た目の美しさが特徴の京都の和菓子。和菓子文化が盛んな京都は、金沢、松江と並んで「日本三大菓子処」と呼ばれており、ココロとカラダにやさしい和菓子が有名です。
和菓子の種類やお店の数も豊富で、どの和菓子もクオリティは優秀! 最近では、お取り寄せができるオンラインショップも充実しているため、気軽に自宅で京都の和菓子を楽しめます。とはいえ、数ある中でどれを選んだらいいのか悩みますよね。
そこで、今回はクオリティとコスパの高い京都の老舗和菓子店『亀屋良長』の和菓子をご紹介します。日頃の疲れたココロとカラダをほっこりさせる、素材の味が存分に活かされた京都の和菓子を楽しみませんか?
目次
- 1 ハイクオリティな京都の和菓子の歴史
- 2 上品で繊細な京都の和菓子の魅力とは?
- 3 インスタ映えにコスパもばっちり!『亀屋良長』の和菓子
- 4 あんこの旨みを満喫できる看板商品「鳥羽玉」
- 5 ココロもカラダもほっこり!やさしい味がたまらない「美甘玉」
- 6 ほんのり香る大人の和菓子「まろん marron」
- 7 ふんわりもちもち!丹波大納言小豆の美味しさを実感「あずき餅」
- 8 かわいいキティと京都の干菓子コラボ「暦」
- 9 食物繊維たっぷり!エコな和菓子「焼きあずき」
- 10 濃厚なめらか!和三盆の風味を感じる「和三盆ぷりん」
- 11 一口で気軽に和菓子を味わえる「あんみつ・ミツマメ」
- 12 絹のようななめらかな舌触り!「餡之匣(あんのはこ)」
- 13 京都の和菓子職人になれる?「手作りあんこセット」
- 14 まとめ
ハイクオリティな京都の和菓子の歴史
引用元:stock.adobe
京都の和菓子の歴史は、現在の京都が首都だった平安時代から始まりました。豊かな地下水に恵まれ、良質の原料が手に入りやすい位置にある京都は和菓子作りにうってつけです。作られた和菓子は宮廷儀式などに使われました。
日本の文化でもある茶道が盛んになると、京都の和菓子は「茶会で使われる和菓子」の地位を確立しました。日本の四季と年中行事を大切にする茶道の心を表現した、美しいデザインが増えたのが室町時代です。
その後、戦国、江戸時代を経て、現在も京都の文化と伝統が活かされた独創的な技法で人々に愛される京都の和菓子。上品で繊細な味とインスタ映えする美しいフォルムは、日本の四季を楽しめるお菓子として海外でも人気があります。
上品で繊細な京都の和菓子の魅力とは?
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古い歴史のある「京菓子」と呼ばれる京都の和菓子は、京都で長い修行をした職人が京都で作る和菓子のことで、職人の技と感性が形に表現されています。ひとつひとつ丁寧に手作りされている逸品です。ここから、京都の和菓子「京菓子」の魅力を4つ解説します。
京都の和菓子の魅力① 五感をフルに使って楽しめる
京都の和菓子には普通の和菓子と違い、五感で味わう楽しさがあります。
・「視覚」和菓子の色・形の見た目を楽しむ
・「味覚」(美味しさ)を楽しむ
・「臭覚」素材の香りを楽しむ
・「触覚」口の中に入れた時の舌触りを楽しむ
・「聴覚」京都の和菓子の名前を聞いて想像を楽しむ
京都の和菓子は美味しさを楽しむだけではありません。京都の和菓子職人は、季節に合わせた素材を使って和菓子作りをしています。春の桜をイメージしたピンク・秋の紅葉の紅色や、花びらや葉の形状をした和菓子は目で四季を感じられ、インスタ映えもばっちり。
また、それぞれの素材が持つ香りを楽しめるのも京都の和菓子の醍醐味です。例えば、生き生きとした緑を感じるよもぎの香りや早春を感じられる梅の香りなど、ほのかに四季折々の香りを感じられ、日本特有の風情の余韻を満喫できます。
葛・寒天などを使ったつるんとした舌触りや食感は、夏の爽やかさを楽しめます。さらに、季節・素材・その土地の由来などの和菓子の名前を聞き、連想するモノを頭の中に描きながら楽しめるのも京都の和菓子の特徴です。
京都の和菓子の魅力② 良質な原料を使用!美容や健康が気になる人必見
家族の健康や美容に気を使う人にも京都の和菓子はおすすめです。原材料の砂糖、小豆には、ビタミンやミネラルがたっぷり。ほとんどの老舗和菓子店では、厳選された良質の原料を使用しており、無添加、低添加物が主流です。上品で控えめな甘さと自然の味が楽しめます。
また、水へのこだわりもある京都の和菓子。料理や染め物にも使われている京都の名水は、雑味の少ない軟水や中軟水、中硬水が多く、小豆などの素材の味を引き立てます。名水で有名な美しい自然に囲まれた地形の京都だからこそできる味です。
それだけでなく、宇治茶、ほうじ茶、抹茶など、京都はお茶の宝庫。お茶にはカテキンやビタミンCが多く含まれており、「からだにいいモノ」と言われている成分がたっぷりです。
参考:日本食品標準成分表 豆類/小豆/全粒/乾-01.一般成分表-無機質-ビタミン類
参考:茶ガイド-全国茶生産団体連合会・全国茶主産府県農協連連絡協議会
京都の和菓子の魅力③ 季節に合わせて種類が選べる
一般的な和菓子と比べ、四季に合わせた和菓子が多いのが京都の和菓子の特徴です。
・春 桜をモチーフにしたねりきり、桜の葉や花びらが使われている桜餅
・夏 のどごしや口当たりが涼しげなわらび餅、清流を泳ぐ鮎をモチーフにした鮎菓子
・秋 栗あんを使ったまんじゅうや生菓子
・冬 雪を連想させる白い見た目、椿をデザインした半生菓子
他にも、季節限定の和菓子が豊富に販売されています。大切な人のおもてなしや、ちょっと贅沢な気分のティータイムを楽しみたい時などにおすすめです。
京都の和菓子の魅力④ 用途に合わせて種類が選べる
季節の他に、用途に合わせて種類が選べるのも魅力。さまざまな分類方法がありますが、大きく分けて「生菓子」「半生菓子」「干菓子」の3つに分けられます。
茶の湯に用いられる季節菓子のねりきりは、水分量が30%以上含まれる「生菓子」です。日持ちは短いですが、しっとりとした食感で、色や形状の種類が豊富で芸術のクオリティが高いのが特徴。お祝いの席にもぴったりです。
「生菓子」よりも水分量が少ない10%以上30%以下の「半生菓子」には、ぎゅうひを使った練り物や寒天やゼリーがあります。「生菓子」よりも日持ちが長く味わいはそのまま。冠婚葬祭や祭事の儀典菓子などにおすすめです。
水分量が10%以下の保存性・芸術性を兼ね揃えた「干菓子」は、金平糖、落雁、八ツ橋が有名ですよね。茶の湯の席や贈答品、お土産などにおすすめです。
インスタ映えにコスパもばっちり!『亀屋良長』の和菓子
引用元:京菓子司 亀屋良長
京菓子の魅力を存分に味わえる『亀屋良長』の「鳥羽玉」をご紹介します。『亀屋良長』は1803年に創業され、約220年以上の歴史を持つ老舗の京菓子司です。京都と亀屋良長の伝統を大切にしながら、新ブランドの立ち上げなどの新たな試みをしています。
餅米や小豆の本来の香りを引き立たせる京都の名水「醒井水」を使用し、素材と原料にこだわりを持つ和菓子が豊富。「敷居が高い京都の和菓子」のイメージを覆すコスパの高い京菓子が揃っています。通販でお取り寄せも可能です。
参考:お買い物 商品グループ|創業1803年の京菓子司 亀屋良長
あんこの旨みを満喫できる看板商品「鳥羽玉」
引用元:京菓子司 亀屋良長
まん丸なかわいい見た目の「鳥羽玉」は、『亀屋良長』の定番人気商品です。なめらかな口当たりで、口の中で黒糖と小豆の風味がふわっと広がり、おいしい余韻が楽しめますよ。厳選された小豆と、日本最南端の波照間島で収穫された黒糖が使用されています。
コクがありながら、甘すぎないこしあんの周りには寒天がコーティングされ、「ぬばたま」と呼ばれる檜扇の実のような品のある漆黒が特徴。アクセントにけしの実がトッピングされており、上品な仕上がりです。
1803年の創業からのロングセラー銘菓は、6個入りで500円代で購入できます。コスパに優れた逸品ですよ。
商品名 | 鳥羽玉 |
価格 | 540円(税込) |
内容量 | 6個(約115g) |
賞味期限 | 常温で14日 |
保存方法 | 常温 |
ココロもカラダもほっこり!やさしい味がたまらない「美甘玉」
引用元:吉村和菓子店
「体に愛を向ける」というコンセプトで作られた「美甘玉」は、低GI値のココナッツミルク・ココナッツの花の蜜で作られたやさしい甘さと、キャラメルを連想させる濃厚で香ばしい香りが魅力。コーティングの寒天にもココナッツが使われており、コーヒーや紅茶にもぴったりです。
現8代目の闘病がきっかけで立ち上げた、『亀屋良長』のブランド『吉村和菓子店』の人気銘菓。低GI値でカロリーは1個あたり34kcalなので、糖質制限をしている人や健康が気になる人にもおすすめです。
商品名 | 美甘玉(みかもだま) |
価格 | 810円(税込) |
内容量 | 6個(約120g) |
賞味期限 | 10日 |
保存方法 | 常温 |
ほんのり香る大人の和菓子「まろん marron」
引用元:Satomi Fujita
裏ごしした国産栗に生クリーム、ラム酒を使用した大人の味。やわらかな栗と生クリームの食感、ほんのり香るラム酒がたまりません。和と洋の調和が魅力の『亀屋良長』のブランドのひとつ『Satomi Fujira』の逸品です。
ほうじ茶やコーヒー、紅茶にぴったり! 栗や洋酒入りのスイーツが好きな人、あんこの苦手な人、ちょっと贅沢したい時や女子会にもおすすめです。艶やかで美しい黄金色は、ラム酒入りの寒天でコーティングされていて、インスタ映えもばっちりです。
商品名 | まろん marron |
価格 | 1,458円(税込) |
内容量 | 9個(約185g) |
賞味期限 | 3日 |
保存方法 | 要冷蔵 |
ふんわりもちもち!丹波大納言小豆の美味しさを実感「あずき餅」
引用元:京菓子司 亀屋良長
大粒の丹波大納言小豆が入った「あづき餅」。しっとりした小豆の美味しさと、ふわふわもちもちの食感が魅力です。あかちゃんのほっぺのようなやわらかさでうっすら色づいたピンク色。餅生地は、丹波大納言小豆の煮汁で炊き上げており、小豆の旨みを存分に楽しめます。
小豆の好きな人やお祝い事のおみやげにおすすめです。小豆の色をモチーフにした、キュートなデザインのパッケージも素敵ですよね。中に付属されているきな粉をかけて召し上がれ。
商品名 | あづき餅 |
価格 | 216円(税込) |
内容量 | 1個(バラ売り) |
賞味期限 | 7日 |
保存方法 | 常温 |
かわいいキティと京都の干菓子コラボ「暦」
引用元:京菓子司 亀屋良長
サンリオのキャラクター「Hello Kitty」と、京菓子の干菓子とのコラボ商品です。キティちゃんの顔・トレードマークのリボンは、上品な甘さと口どけのよい和三盆を使用。職人が特注の木枠を使い、ていねいに手作業で作っています。
周りには、和三盆の淡い色を引き立てる白い金平糖が敷き詰められていて、箱を開けると思わずにっこり。硬すぎない食べきりサイズなので、お茶やコーヒーに添えれば、いつものティータイムも楽しくなりそうですね。
商品名 | 暦<Hello Kitty> |
価格 | 1,296円(税込) |
内容量 | 約70g |
賞味期限 | 60日 |
保存方法 | 常温 |
食物繊維たっぷり!エコな和菓子「焼きあずき」
引用元:京菓子司 亀屋良長
こしあんを作る工程で出る、小豆の皮を活用したエコな「焼きあずき」。物や食材を無駄なく有効に使う、京都の人の気持ちが生かされた和菓子です。食物繊維たっぷりの小豆の皮と、ぼうろ生地を混ぜ込んで焼き上げています。
外はざっくり、中身はさくさくとした食感で香ばしい歯応え。仕上げに徳島産の上和三盆がまぶされていて、小豆のやさしい甘さと上品な和三盆の甘さが口の中で広がります。小豆やあんこが苦手な人でもおいしく味わえますよ。
商品名 | 焼きあずき |
価格 | 691円(税込) |
内容量 | 8個(約80g) |
賞味期限 | 30日 |
保存方法 | 常温 |
濃厚なめらか!和三盆の風味を感じる「和三盆ぷりん」
引用元:京菓子司 亀屋良長
京都の和菓子店が作るプリンは濃厚で、クリームのようななめらかさが魅力です。和三盆のまろやかな甘さが口いっぱいに感じられ、余韻も十分に楽しめます。カラメルソースは入っていないタイプで、プリンそのものの味を堪能できますよ。
濃厚でありながら、しつこくない品のある甘さがクセになりそうです。宇治抹茶が入った「お濃茶ぷりん」もあるので、食べくらべしてもいいですね。また、日持ちもするので、お世話になった方へのギフトにもぴったりです。
商品名 | 和三盆ぷりん |
価格 | 432円(税込) |
内容量 | 1個 |
賞味期限 | 90日 |
保存方法 | 常温 |
一口で気軽に和菓子を味わえる「あんみつ・ミツマメ」
引用元:Satomi Fujita
あんみつとミツマメが一口で食べられる「あんみつ・ミツマメ」。キューブ型に凝縮されており、手軽に和菓子が楽しめるのが魅力です。あんみつの外側は、黒糖と京都の宇治抹茶を使った寒天が使われています。
寒天の中にはミルクムースと大納言の粒あんが入っていて、あんみつそのものです。ミツマメには、もちもちした求肥とジューシーなみかんゼリーの味わいを寒天で閉じ込めています。アクセントの赤えんどうが全体の味を引き締め、より美味しさを際立てていますよ。
商品名 | あんみつ・ミツマメ |
価格 | 1,620円(税込) |
内容量 | 約270g |
賞味期限 | 発送日を含め7日 |
保存方法 | 要冷蔵 |
絹のようななめらかな舌触り!「餡之匣(あんのはこ)」
引用元:Satomi Fujita
和菓子と洋菓子のいいとこどりの「餡之匣(あんのはこ)」は、なめらかな舌触りが特徴です。きめ細かなスポンジ生地は、口の中でしゅっと溶け出すまろやかな食感。味の種類はクリームチーズときなこの2種類があります。
ミルキーなクリームチーズあんには、相性の良い蜂蜜シロップがコーティングされていて、ほどよい甘さです。きなこのガナッシュがサンドされたきなこは、和菓子特有の風味を存分に堪能できます。
商品名 | 餡之匣(あんのはこ) |
価格 | 1,771円(税込) |
内容量 | 5個(約275g) |
賞味期限 | 製造日を含め3日 |
保存方法 | 要冷蔵 |
京都の和菓子職人になれる?「手作りあんこセット」
引用元:吉村和菓子店
炊き立てのあんこの風味を楽しめる「手作りあんこセット」。小豆、てんさい糖などのおはぎやもなかの材料が入っていて、使い切りの分量のため、塩や砂糖、水を用意するだけで作れます。写真付きレシピが付いているので、自宅でも京都の老舗和菓子店の味を再現できますよ。
約2時間で自家製あんこを作ったら、あとはお好きな和菓子を決めるだけ。おはぎなら10個、ぜんざいなら2〜3人分、菊もなかは6個作れます。中でも、道明寺を使ったおはぎがおすすめです。お米から炊く手間がなく、ふっくらプチプチした出来立ての味が楽しめます。
商品名 | 手作りあんこセット |
価格 | 2,160円(税込) |
内容量 | 約865g |
賞味期限 | 1年 |
保存方法 | 常温 |
まとめ
今回は、京都の和菓子の魅力と、クオリティ・コスパに優れたインスタ映えするおすすめの商品をご紹介しました。味覚だけでなく視覚などの五感を使って楽しめ、季節や用途に合わせて選べる種類も豊富なのがうれしいですよね。さらに、良質な原料が使用されています。
最近は、伝統を守りつつ現代のニーズに合わせて作られている京菓子も増え、日本茶以外にコーヒーや紅茶に合うものや、亀屋良長の「美甘玉」のような体に負担がかからない京都の和菓子にも注目です。疲れたココロとカラダを癒してくれる京都の和菓子を楽しみましょう。