今やSDGsという言葉を見聞きしない日はないというほど、環境保全を意識した生活が当たり前になってきました。民間企業だけではなく個人でも出来ることはたくさんあります。家庭ごみを極力減らすようにしたり、買い物には繰り返し使えるエコバッグを利用したりするなど、すぐに出来ることから取り組んでいる方も多いと思います。
このSDGsへの貢献に寄与するキッチンアイテムが2016年にアメリカで生まれました。SNSでも未だに話題のこの商品は、「繰り返し使える」「機能性抜群」「おしゃれでインスタ映えする」調理用保存容器です。環境にやさしく、家族のためにも安心して使えるstasherのシリコーンバッグ(以下、stasher)について、これから詳しくみていきましょう。
目次
stasherとはどのようなアイテム?
引用元:stasher
stasherの公式サイトでは、stasherが「サスティナブル」「繰り返し洗って使える」「地球にやさしい」「人体に悪影響を及ぼさない」商品であるとうたっています。サイズや色展開も多く、用途に応じて使い分けられます。
シリコーンバッグが環境にやさしい理由とは
stasherは、プラスチック容器の代替品として開発されました。プラスチックを原料として作られる製品、例えばレジ袋は、製造過程や焼却時にCO2が発生します。これはご存知の通り、地球温暖化を加速させる原因です。加えて、海中のプラスチックごみにより生命が脅かされていることが度々ニュースとして取り上げられています。このことから分かるように、プラスチックの多くは使用後もリサイクルされずにごみとして残るのです。
この問題に向き合い開発されたstasherの素材は「100%ピュアプラチナシリコーン」です。食品用品質として認められていて、厳しいといわれる日本の食品検査にも合格し、化学物質が含まれていないことが特徴です。繰り返し使えますが、適切に手入れをすれば劣化することはありません。プラスチック製品と異なり、製造時・焼却時にも有害物質が排出されないので環境にやさしい商品です。
stasherのシリコーンバッグが生まれた背景
stasher誕生の背景にあるのは、stasherの創設者、キャット・ノーリの「使い捨てプラスチックごみを減らしたい」という思いです。彼女はプラスチックが環境汚染を引き起こすことや人体にも悪影響を及ぼす可能性があることについて学び、2016年にシリコーンバッグを発売しました。
ピュアプラチナシリコーンは、赤ちゃんの哺乳瓶の先にも使われるほど安全な素材です。環境問題にも取り組みつつ、人にもやさしいものを作りたいという創設者の願いがstasherのシリコーンバッグに込められています。「大切な家族のために、安心して使えるものを生活に取り入れたい」というのは全ての子をもつ親に共通する思いではないでしょうか。
stasherの人気アイテムをご紹介
引用元:stasher
stasherは、しっかり洗浄をするなど適切な手入れをすれば3000回繰り返し使用ができるほど丈夫な保存容器です。100%自然素材で作られているため、家族の食事を調理する際にも安心して使用できます。
「スタンドアップ」シリーズは自立するので、冷蔵庫でも場所を取らず電子レンジ調理にも重宝します。定番の「サンドイッチ」はコンパクトですが、残り物を保存したり、ランチボックスとして持ち歩いたりするのにも便利です。
耐熱は250℃、耐冷は-18℃。冷凍庫から出して電子レンジ調理をしたり容器のまま湯煎したりでき、オーブン調理もできるほど万能です。独自のピンチロックシステムで密閉されるため、液漏れの心配がありません。
今回はユーザーの満足度が高く人気のタイプ、「スタンドアップ ミディアム」と「サンドイッチ Mサイズ」をご紹介します。
スタンドアップ ミディアム
引用元:stasher
自立するタイプの「スタンドアップ」。ミディアムは一人分のカレーなどもちょうど入るくらいの容量で使いやすいと人気です。
商品名 | スタンドアップ ミディアム |
価格 | 2,530円(税込) |
サイズ | 縦14.6×横19.1×マチ6.5cm |
容量 | 828ml |
サンドイッチ(Mサイズ)
引用元:stasher
定番の「サンドイッチ」。残り物のおかずを保存するのに使用したり、フルーツやパンを入れてお弁当箱代わりに持ち歩いたりできます。
商品名 | サンドイッチ(Mサイズ) |
価格 | 1,650円(税込) |
サイズ | 縦18.5×横19.3×マチ2.6cm |
容量 | 450ml |
使い捨てのフリーザーバッグとの違いは?
プラスチック容器である使い捨てのフリーザーバッグの代替品として開発されたstasher。機能面ではどう違うのか気になるところだと思います。比較してみましょう。
stasher シリコーンバッグ | A社 フリーザーバッグ | |
耐熱 | 250℃ | 100℃ |
耐冷 | -18℃ | -70℃ |
密閉 | ○ | ○ |
電子レンジ | ○ | 解凍のみ○ |
湯煎 | ○ | 解凍のみ○ |
オーブン | ○ | × |
食洗機・乾燥機 | ○ | 明記なし |
フリーザーバッグとの一番の違いは、耐熱温度の高さです。これにより、レンジやオーブン調理、湯煎、食洗機対応などが可能です。耐冷温度ではフリーザーバッグに軍配が上がる結果となりましたが、家庭用冷凍庫の温度は-18℃のものがほとんど。業務用でない限り、stasherで対応可能です。
この表からも、stasherの汎用性の高さが分かります。
他社のシリコーンバッグとの違いは?
stasher社以外からもシリコーンバッグが発売されています。SNSでもよく比較されるZ社の商品との違いを表にまとめてみました。
stasher シリコーンバッグ | Z社 シリコーンバッグ | |
耐熱 | 250℃ | 220℃ |
耐冷 | -18℃ | -30℃ |
オーブン | ○ | × |
気密性 | 液漏れしない | 液漏れ・空気もれあり 必ず立てて使用 |
価格 | 容量828ml 2,530円 | 容量710ml 2,750円 |
耐熱温度はstasherの方がやや高く、Z社のものはオーブン使用は推奨されていません。
気密性・密閉性の面でもstasherが優れていることが分かります。Z社のものは立てて保存することを前提に作られているため、持ち運びには不向きです。
「フルーツやパンを詰めて持ち運びたい」、「ランチボックスの代わりにして職場などでそのままレンジで温めて食べたい」ならstasherがおすすめです。
stasherの特性を活かした使用例
公式サイトやSNSにはstasherのユニークな使用方法がたくさん載っています。一部をご紹介しましょう。
密閉性を活かした使用例
ランチボックスとして
匂いが漏れたり、液漏れの心配がないのでランチボックスとして使えます。職場などでバッグを直接電子レンジに入れることも可能です。
保冷剤として
買い物するたびに増えてしまう保冷剤。stasherは水が漏れないので、氷水を詰めれば保冷剤に早変わりです。劣化することなく何度も使えます。
量り売りの容器として
最近、フードロスの一環で量り売りが増えつつあります。stasherなら粉末でもこぼさず持ち帰れます。
耐熱性を活かした使用例
冷凍庫からそのまま湯煎・電子レンジへ
おかずの残りを冷凍保存し、電子レンジで解凍できます。野菜などを切って保存しておいて、蒸したり湯煎で調理することも可能です。
オーブン調理
材料を全てstasherに入れて混ぜ、オーブンで焼けばお菓子作りもできます。耐熱250℃ですので、温度を守るようにしてください。
stasherを使って分かる「心地よさ」
無機質なフリーザーバッグと異なり、stasherはデザイン性にも優れていてインスタ映えします。パステルカラーでやさしいフォルム、なんともかわいらしい見た目をしています。ものを選ぶ際に「持っていてテンションが上がる」ということに重きをおく消費者も多いのではないでしょうか。「おしゃれで機能的なものを日常で使いたい」という願いをこのアイテムは叶えてくれます。
そしてstasherを繰り返し使うことで、無理なくSDGsへ貢献ができるというのも嬉しいポイントです。使っていて「心地が良い」アイテム、それがstasherなのです。気分に合わせてエコバッグを選ぶように、stasherを使うことが日常になれば、プラスチックごみの減量につながります。結果としてSDGsの達成に近づくのではないでしょうか。
まとめ
今回はstasherのシリコーンバッグをご紹介しました。プラスチック容器の代替品として開発され、100%自然素材を原料に作られています。従来からよく使われているフリーザーバッグよりも汎用性が高く、環境にも人にもやさしい商品です。
また、他のシリコーンバッグと比べると密閉性に優れていて持ち歩きにも向いており、オーブン調理も可能なほどの耐熱性をもっています。「おしゃれで高機能なものを日常に取り入れたい」という方に特におすすめできる商品です。使っていて気分が上がる話題のキッチンアイテムを選択して、SDGsへの貢献を目指しませんか。