私たちの食生活になじみ深いみそですが、「みそとは?」と聞かれたら何を思い浮かべますか? 大豆、発酵食品、身体によさそう……などでしょうか。知っていそうで、じつは知らないことがみそにはたくさんあります。発酵食品は最近「腸活」などで注目されていますが、その中でもみそはおすすめ度NO.1なのです。
多くの研究から健康効果などが立証されており、みそは世界から注目されているスーパーフード。そんなみそのことを知れば、きっと食生活にも取り入れたくなるはず! さっそくみその魅力や種類、そして市販で買えるおすすめみそを紹介していきましょう。
どんなみそがあるの?
みそは「大豆+こうじ+塩」を原材料としています。主な原材料はこの3つですが、使用するこうじの種類が違ったり、色が違ったりとたくさんの種類のみそがあります。ここでは3つのポイントに分けて紹介します。自分好みのみそを見つけたり、食べ比べをしたりしていろいろなみそを楽しんでみましょう。
1.こうじの種類
先述したように、みそは「大豆+こうじ+塩」を原材料としています。こうじの種類によって、米みそ、麦みそ、豆みその3種類に分けられます。その3種類のみそを何種類か合わせたものが合わせみそとなります。
【米みそ】
白米などからできあがる「米こうじ」を使ってできるみそ。全国的に作られ、味や色も種類が豊富です。
【麦みそ】
大麦などからできあがる「麦こうじ」を使ってできるみそ。九州地方などでよく食べられています。
【豆みそ】
大豆からできあがる「豆こうじ」を使ってできるみそ。中京地方でよく食べられており、名古屋名物のみそ煮込みうどんやみそカツなどに使われています。
2.味の違い
シンプルな原材料でできるみそですが、発酵によって奥深い味わいへと変化します。原材料の配合量によって味が変化し、「甘みそ」「甘口みそ」「辛口みそ」の3種類に分けることができます。
塩の量が多くなれば辛口となり、こうじか多ければ甘口になりますが、最近は甘めの味を好む方が多いです。
3.色の違い
みその色によって白色、淡色、赤色の3つに分けることもできます。大豆の種類や製造途中の温度管理などによって色味は異なりますが、基本的には熟成期間が短いと白色、熟成期間が長いと赤色と変化していきます。
スーパーフードといわれるみそのすごい健康効果!
みその主原料である大豆は「畑の肉」といわれるほど良質なたんぱく質を含んでいます。さらに発酵することにより、アミノ酸やビタミンなどが生成され、栄養豊富なみそができあがります。世界からも注目されるみそのうれしい効果にさっそく迫っていきましょう。
1.腸内環境を整える
最近よく聞く機会が多い「腸活」。腸には善玉菌や悪玉菌などの腸内フローラという細菌叢(そう)があります。この腸内フローラを整えることにより、腸が元気になりさまざまな健康効果をもたらします。
この腸内フローラを整えるために大切なのが善玉菌です。みそにはこうじ菌や乳酸菌などの生きた善玉菌が豊富に含まれています。毎日みそを食べることにより善玉菌が増え、便秘の改善や免疫力アップが期待できます。
2.がんの発生率に関係する
国立がんセンター研究所の研究により、みそ汁を飲む頻度が高い人ほどや乳がんの発生率や胃がんの死亡率が低いと発表(https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/258.html)されています。がんは日本の死因1位であるほど、身近な病気。日本人になじみ深いみそ汁が、健康の秘訣に繋がるのです。
3.生活習慣病のケアに
みそに含まれるメラノイジンという褐色色素は、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあり、血糖値が気になる方におすすめです。また、みその主原料である大豆に含まれるサポニンには、血中のコレステロールの上昇を抑える働きがあるため、生活習慣が乱れがちな現代人の健康ケアをサポートしてくれます。
4.美肌にうれしい成分が含まれている
みそに含まれる遊離リノール酸という成分が、シミ・そばかすの原因となるメラニンの合成を抑える働きがあります。また便秘などは肌荒れを起こす原因にもなりますが、みそを摂取し腸内環境が整うことで、肌荒れを抑制する効果も期待できます。
5.女性にうれしいエイジングケアも
みそに含まれるビタミンEやサポニン、大豆イソフラボンには抗酸化作用があります。この抗酸化作用が肌ストレスを軽減してくれます。
手軽に手に入る市販のおすすめみそを紹介
みそにはいいことがたくさんあることが分かりました。今日からみそライフを始めるためにも、スーパーなどで手に入れることのできるおすすめのみそを紹介します。ぜひ、気になるみそをチェックしてみてください。
1.プラス糀 無添加 糀美人(マルコメ)
引用URL:マルコメ
公式HP:日本のあたたかさ、未来へ。マルコメ (marukome.co.jp)
国産米100%の米こうじを贅沢に使った米みそ。糀のもつ自然な甘さを生かした、やさしい甘味と深い旨味を感じることができます。また、糀のつぶつぶとした食感も楽しめます。甘めのみそが好きな方におすすめです。
商品名 | プラス糀 無添加 糀美人 |
価格 | 1,300円(税込)(3個セット)*参考価格 |
内容量 | 650g |
原材料 | 米、大豆(遺伝子組み換えでない)、食塩 |
2.無添加 円熟こうじみそ(ひかりみそ)
引用URL:ひかり味噌株式会社
公式HP:ひかり味噌株式会社 (hikarimiso.co.jp)
販売から20年以上にわたり人気のある米みそです。有機大豆、国産米、天日塩で作られたみそは甘すぎず、塩辛すぎない絶妙なバランスなので、料理全体の味をまとめてくれます。
商品名 | 無添加 円熟こうじみそ |
価格 | 3,960円(税込)(8個セット)*参考価格 |
内容量 | 750g |
原材料 | 米(国産)、有機大豆、食塩 |
3.無添加 まぼろしのみそ熟成麦(山内本店)
引用URL:山内本店
公式HP:梅屋 株式会社山内本店 まぼろしの味噌 (e-umeya.com)
すべて国産の原料にこだわり、香辛料・保存料などは入っていない麦みそ。麦特有の濃厚な旨味を感じることができ、一度食べたらくせになる味わいです。塩分は控えめなので、塩分が気になる方にもおすすめです。
商品名 | 無添加 まぼろしのみそ熟成麦 |
価格 | 680円(税込) |
内容量 | 500g |
原材料 | 大豆(遺伝子組み換えでない)、大麦、食塩 |
4.丸の内タニタ食堂の減塩みそ(マルコメ)
引用URL:マルコメ
公式HP:日本のあたたかさ、未来へ。マルコメ (marukome.co.jp)
ヘルシーメニューで有名なタニタ食堂とコラボレーションしたみそ。実際にタニタ食堂でも使われている無添加のつぶみそです。こうじをたっぷり使っているため、甘味とコクを感じることができます。減塩タイプなので、ヘルシー志向の方におすすめです。
商品名 | 丸の内タニタ食堂の減塩みそ |
価格 | 1,300円(税込)(3個セット)*参考価格 |
内容量 | 650g |
原材料 | 米(日本またはタイまたはその他)、大豆、食塩 |
1日1杯のみそ汁生活を始めませんか?
「みそ汁は塩分量が高い」というイメージをもっている方も多く、塩分を気にしてみそ汁を控えている方もいます。しかし、みそ汁1杯あたりの塩分量は1.2gほどでとりわけ高いわけではなく、1日3杯程度なら塩分量を気にしなくても大丈夫です。
それでも塩分が気になる方は、ほうれん草やいも類、海藻類などのカリウムを多く含む食材を入れると、塩分の体内吸収を防ぐことができますよ。
みそ汁のアレンジは無限大!
具だくさんにすれば1杯で満足度が高くなり、栄養価もアップします。もし日頃の食生活に魚が不足しがちだったらサバの水煮やツナの缶詰を入れると、日頃不足しがちな食材をみそ汁の具材として入れるのもおすすめです。
みそ汁といったら和食ですが、じつはトマトやレタスなどの洋風の野菜とも相性抜群! 味付けを洋風や中華風にアレンジしても美味しくできあがります。いろいろな具材を入れると新発見があり、楽しみながら作ることもでき、料理のバリエーションやクオリティもグッと上がりますよ。
まとめ
日本人になじみ深いみそですが、じつは世界に誇れるスーパーフード。まずは手軽に作れるみそ汁を作り、日頃の食生活にみそを取り入れてみませんか? お気に入りのみそを見つけて、健康的な生活を目指しましょう!
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