和菓子とともにお茶を飲む時間は、ほっこりとしてあたたかい気分になりますよね。
日本のお菓子は大きく分けて、生菓子・半生菓子・干菓子の3種類があります。そのすべてのカテゴリーの中から、みんなに愛されている和菓子たち。四季のある日本ならではの季節を感じるもの、懐かしくて素朴なもの、高い技術が必要で美しいもの、日本のお茶とともに楽しみたいお菓子が揃っています。
今回は『みんなのランキング』で選ばれた、みんなが好きな和菓子ベスト10をご紹介します。
目次
みんなが好きな和菓子ランキングベスト10
和菓子ランキング1位:いちご大福
「見た目も味もすべてが好き」と多くの人から愛されるいちご大福。実は、昭和後期に誕生した和菓子の中では新しいもの。バリエーションも豊富で、こしあん、粒あん、白あんをはじめ、練乳入り、ホイップ入りなどがあります。
やわらかなお餅の中に、新鮮ないちごと、お店のこだわりの餡やクリームを丁寧に包み込んで作られたいちご大福。ミカンやパインなど他にもいろんなフルーツ大福が登場していますが、やっぱりいちご大福が一番人気です。
和菓子ランキング2位:わらび餅
わらび餅(蕨餅)は、わらび粉を原料とした柔らかくてとろける食感が人気の和菓子。 きな粉や抹茶の粉、黒蜜などのトッピングが一般的です。
最近では、本わらび粉を丁寧に練り上げて作られた、できたてのわらび餅が食べられるカフェもあるんですよ。お餅の柔らかさだけでなく、炒りたての大豆を使用したきな粉や、抹茶の香り、黒蜜のコク深さも魅力の秘密です。
和菓子ランキング3位:みたらし団子
みたらし団子は、砂糖醤油の葛餡をかけた串団子。 「焼き団子」や単に「みたらし」とも呼ばれています。京都の下鴨神社の葵祭りや御手洗(みたらし)祭のときに、神前のお供え物として氏子の家庭などで作られたのが起源といわれる古くから伝わる和菓子です。
もともとは生醤油をつけ焼いていたそうですが、大正時代に黒砂糖を使ったものが人気となり、今のように甘辛いみたらし団子が常識となったんだとか。実は、串に刺さる団子の数が場所によって違うことをご存じでしょうか? 関東は4つ、関西は5つなんだそうですよ。
和菓子ランキング4位:どら焼き
どら焼きは、円盤状をしたカステラ風の生地に、小豆餡などを挟み込んだ和菓子。蜂蜜を入れて焼き上げたしっとりとしたカステラ生地が多いです。
粒あん、こしあん、白あんの他、抹茶クリームや生クリーム、栗やバターなどを挟んだものなどバリエーションが豊富。ドラえもんの大好物ということで、あんこ好きの子どもにも人気があります。年代問わず、手土産としてもおすすめですよ。
和菓子ランキング5位:たい焼き
たい焼き(鯛焼き)は、鯛を形とった金属製焼き型で焼いた生地の中に餡(あん)が入った和菓子。鯛の姿になんとなく癒されるこのお菓子、実は明治時代から食べられているんですよ。頭から食べるか、尻尾から食べるかでちょっとした論争が起こることもありますね。
そして、なんとたい焼きには、天然と養殖があるんだとか。天然のたい焼きは、一丁焼きの焼きごてのような鋳型で手焼きし、1尾ずつ丁寧に焼き上げ、皮は薄くて尻尾まであんこが詰まっています。また養殖は、一度に6〜10尾焼ける鉄板を使っているそうです。
最近では、粒あんやこしあんのほかに、カスタード、ごま、抹茶、クリームチーズや安納芋など種類も豊富になりました。
和菓子ランキング6位:カステラ
カステラ(家主貞良・加須底羅)は、卵と小麦粉、砂糖(水あめ)を混ぜ合わせた生地を焼いたお菓子のひとつ。ポルトガルから伝わった南蛮菓子が起源で、日本で発展したのが今のカステラです。
カステラといえば、長崎が有名ですよね。ポルトガルから長崎に伝わった「長崎カステラ」は長崎市の『福砂屋』が元祖といわれています。
この『福砂屋』のカステラは、ミキサーは一切使わずに、泡立て、混合、釜いれから焼き上げまでをすべて職人が一貫して手作業で行われているそうです。洋菓子とは違い、バターではなく卵のふんわり甘いやさしい香りと味わいが魅力です。
和菓子ランキング7位:三色団子(花見団子)
三色団子(花見団子)は、安土桃山時代に豊臣秀吉の命により開催された、京都・醍醐寺でのお花見に考案されたのが起源といわれています。
三色の意味は、諸説あり、桜を表しているというのが一般的です。ピンクのつぼみ、白は満開の桜の花びら、緑は桜が散った後の葉桜。お花見をしながら、桜色のお団子を食べるのは、日本らしく情緒がありますね。
材料は上新粉と砂糖、それにヨモギや梅など色付けに使う材料が少し。シンプルでやさしい味わいのお菓子です。
和菓子ランキング8位:大福
大福(だいふく)は、小豆でできた餡を餅で包んだ和菓子。大福餅(だいふくもち)ともいいます。きめ細やかな餅は、豆やヨモギを加えたものなどがあり、いちごのフルーツが入ったいちご大福や、生クリームが入ったものも人気です。
餅に砂糖を混ぜておくと硬くならずにやわらかさが長持ちします。また最近では求肥を使ってやわらかく仕上げているものが多いんですよ。
和菓子ランキング9位:練り切り
練り切り(ねりきり)は、白あんに砂糖と、山の芋などのつなぎの食材を加え、練った生地を細工した生菓子。この白あんに色合いを付け、四季折々の植物や風物詩を繊細に細工した、祝儀や茶席で使うのが上生菓子です。 「練り切りあん」というのが正しい名前ですが、一般的には「練り切り」と呼ばれています。
生地は他の菓子類の材料としても用いますが、完成した製品も「練り切り」と呼びます。とても日本らしい美しいお菓子で、いつまでも見ていたくなりますね。
和菓子ランキング10位:桜餅
桜餅(さくらもち)は、和菓子の中でも、とくに季節感を感じます。雛菓子の一つでもあり、春の季語です。桜の葉の香りと塩気が、餡の甘さとバランスが絶妙。
長命寺桜餅(関東風)と道明寺桜餅(関西風)の2種類がありますが、どちらも春を感じさせてくれる日本の良さを感じられる和菓子です。
まとめ
今回は、「みんなのランキング」から、みんなが好きな和菓子ランキングの1位から10位までをご紹介しました。
花鳥風月や、四季に合わせて咲く花をあしらったもの、季節の行事にいただくもの、季語になっているものなど、日本の文化や歴史を感じるラインナップです。また、素朴でほっとなごめるものが多いのも和菓子の魅力です。
日本茶に合うのはもちろん、コーヒーや紅茶に合うものも意外と多いです。お好みや気分に合わせて和菓子をお楽しみください。