京都のお菓子は京菓子といわれるくらい和菓子が盛んで、四季折々の季節感を感じさせる商品がたくさんあります。京菓子は女性が好みそうな綺麗な和菓子が多く、なかでも上生菓子は和菓子の芸術とも言われ、見た目が華やかで美しく、見ているだけで癒されます。
そんな美しい上生菓子のなかから、小さくてかわいらしく宝石箱のように綺麗な、京菓子処 吉廼屋(よしのや)の銘菓「おとぎ草子」をご紹介します。贈り物にも最適なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
上生菓子について
和菓子は水分の量で千菓子・生菓子・半生菓子の3種類に分類されます。
・千菓子 水分量10%以下
・半生菓子 水分量10~30%
・生菓子 水分量30%以上
生菓子のなかで、練り切り、こなし、求肥、羊羹などの菓子を上生菓子といい、特に上等な生菓子を上生菓子と呼びます。上生菓子は日本の四季のうつろいや自然を感じられる細工が施されていることが多く、春になれば桜を、秋になれば紅葉をイメージした上生菓子が店頭に並びます。熟練の職人が技巧を駆使し一つ一つ丁寧に作り上げるため、まさに芸術作品とも言えるでしょう。茶道において最も格式の高い和菓子として重宝され、江戸時代から受け継がれる日本の伝統のお菓子となっています。
上生菓子はヘルシー?
お菓子といえば、甘くて高カロリーといったイメージをお持ちの方が多いと思いますが、上生菓子は洋菓子より低カロリーのものが多く、健康効果や美容効果もあります。上生菓子には小豆や寒天など食物繊維を多く含んだダイエット向きの素材が多く使われています。
そして、動物性脂肪分をほとんど使用しないため体内で脂肪になりにくい性質があり、ダイエットに向いています。食物繊維は血糖値を抑え、便秘を解消する効果もあります。便秘の解消はダイエット効果につながりますし、身体の毒素が排出され肌の改善にもつながります。また、食物繊維は糖尿病や女性に多い大腸がんの予防の効果もあるといわれています。<参考サイト>厚生労働省
小豆には、抗酸化物質のポリフェノールが多く含まれているため、美肌効果も期待できます。アイチエイジングにいいとされてきた、赤ワインやチョコレートを抜いてしまうほどの、抗酸化作用があるとも認められました。<参考サイト>美容皮膚科医 和倉由佳先生監修
そして、上生菓子といえば茶道も深く関係します。茶道では、上生菓子は格が高いとされている茶席で提供されます。そのことからも、和菓子を食べるときの一番おすすめしたい飲み物は「お茶」です。
お茶には、緑茶の渋み成分でポリフェノールの一種である茶カテキンが多く含まれています。これには脂肪を減少させる効果があることがわかっています。さらに、カテキンは強い抗酸化作用・殺菌・抗菌作用をもっていますので生活習慣病や肥満を予防し、ウイルスや細菌から守ってくれる効果があります。甘いお菓子を食べながら、健康や美容の効果を得られるとは嬉しいことですね。
京菓子と和菓子の違い
京菓子とは一般的に京都の職人によって京都で作られた和菓子のみのことです。京都で作られた和菓子のみが京菓子と呼ばれるようになったのは当時、「都」であった京都をほかの地域のものと区別するためでした。しかし、京都で作られるお菓子のすべてが京菓子というわけではありません。
宮中や公家、寺社、茶家などに献上される献上菓子を上菓子といい、庶民が口にする菓子とは区別されていました。儀式、祭典や茶道に用いる菓子と定義されることもあります。四季のうつろいを楽しむ茶道と深く関わりあってきたことから、季節を感じるお菓子として発展してきました。
京菓子は
・目で色や形を楽しむ
・舌で感触や味を楽しむ
・鼻でその香りを楽しむ
・耳で菓子の銘(名前)を聞く
視覚・味覚・嗅覚・聴覚・触覚の五感で味わうものとされています。京菓子は、三百年ほどの歴史があり、長い年月を経て伝えられてきました。伝統文化や技術を大切にし、日本が誇る食文化のひとつです。
おとぎ草子
引用元:京菓子処 吉廼屋
「おとぎ草子」は、昭和元年に「北大路」に和菓子専門店として創業した『京菓子処 吉廼屋』銘菓です。「御伽草子」とは、室町時代から江戸時代にかけて出版された絵入りの短編集です。吉廼屋で人気の「おとぎ草子」はこの「御伽草子」になぞらえて、一つ一つ手作りされたお菓子の詰め合わせで、季節ごとに中身も変わります。
練り切り・上用まんじゅう・羊羹など約100種類のなかから季節ごとに選んで詰め合わせられていますので、日本ならではの四季のうつろいを「おとぎ草子」を通して感じさせてくれます。これらは、お重に詰められており、すべて異なる種類がおさめられています。
お重に入っているだけで特別な感じがしますよね。重箱を開けたとき、目で楽しむ、舌で楽しむ、四季の情景を思い浮かぶなど五感を楽しむことができます。お重入りのほかに、紙箱入りもあります。
引用元:京菓子処 吉廼屋
原材料にもこだわっており、小豆は北海道、滋賀県の羽二重もち米、宇治の抹茶など、社長自ら全国を飛び回って選定しているそうです。お重入りは、16個入りが1段、32個入りは2段、48個入り3段になっており、箱入りは、9個入り、15個入り、30個入りとなっています。お値段、内容量は下記の通りです。
商品概要
商品名:おとぎ草子
【重箱入り】
価格:2,106円(税込)
内容量:16個入り
価格:3,888円(税込)
内容量:32個入り
価格:5,670円(税込)
内容量:48個入り
【紙箱入り】
価格:1,242円(税込)
内容量:9個入り
価格:1,782円(税込)
内容量:15個入り
価格:3,564円(税込)
内容量:30個入り
賞味期限/消費期限:発送日から5日
保存方法:冷蔵(4月~10月頃)、常温(夏季以外)
原材料:小豆・砂糖・手亡豆・寒天・青えんどう豆・山芋・米粉・卵・こんぶ・着色料
夏季以外では常温でも保存できますので、贈り物にも最適です。ご実家や義実家に帰省するときの手土産、引き出物や内祝いとしてもおすすめですが、ひと口サイズでかわいらしいですから、ひなまつりや母の日、お誕生日などの贈り物にも喜ばれるでしょう。
また、バレンタインといえばチョコレートが定番ですが、チョコレートの代わりに和菓子を贈るのもよいですね。もちろん自分へのご褒美としてあげるのもおすすめ。オンラインショップもあるので、店舗に行けない方でも購入できますし、遠方の方へ送ることもできます。
まとめ
今回は、たくさんある京都の老舗和菓子店のなかから、京菓子処 吉廼屋の「おとぎ草子」をご紹介しました。甘いお菓子はカロリーが高いと思われていますが、上生菓子はヘルシーですし、「おとぎ草子」は、かわいらしいひと口サイズで見た目もとても綺麗です。これが、女性に人気となる理由でしょう。
日々がんばっている自分への褒美は、明日への活力にもなります。「おとぎ草子」は宝石箱のようにとても綺麗で、見ているだけで癒されますので、贈り物だけでなく自分へのご褒美として、また、ご家族皆様で味わっていただきたいと思います。そして、100種類ものなかから選ばれ季節ごとに変わるので、「おとぎ草子」で四季折々の伝統の味を粋に楽しんでみてくださいね。
【あわせて読みたい!いいモノ.comのその他の記事】