コアントロー香るカスタードクリームの誘惑『苺のミルフィーユ』

銀座の名店「銀座マキシム」で愛された伝説のスイーツ『苺のミルフィーユ』。2015年の閉店時には、その味を求める人々が押し寄せるほど、多くの人に愛された一品です。

現在は「THE GRAND GINZA」で、その味を受け継いだ『苺のミルフィーユ』を楽しめます。コアントローの香りが漂う上品なカスタードクリームとたっぷりの苺を、サクッとした厚みのあるパイ生地でサンド。

表面には大粒の苺とバニラビーンズを加えた生クリームを飾り、周囲にはクリームと香ばしいスライスアーモンドをあしらっています。長く愛されてきた名店の味、その魅力を詳しくご紹介します。

目次

「銀座マキシム・ド・パリ」の看板商品『苺のミルフィーユ』

引用元:THE GRAND GINZA

『苺のミルフィーユ』は、銀座マキシムで愛された伝説の逸品です。現在は「THE GRAND GINZA」で、銀座マキシムの味を受け継ぐスイーツとして提供されています。

たっぷりの苺とコアントローの香りが漂うカスタードクリームを、サクッとした厚みのあるパイ生地でサンドしているのが特徴です。さらに表面には大粒の苺と、バニラビーンズを加えた生クリームをデコレーション。周囲はクリームと香ばしいスライスアーモンドで覆われています。

ひとつのケーキの中に、苺・カスタードクリーム・生クリーム・パイ生地・アーモンドという複数の素材を重ね、それぞれの香りや食感を楽しめる仕立てです。

銀座で50年愛され続けた『苺のミルフィーユ』

引用元:THE GRAND GINZA

長年銀座で愛されてきた『苺のミルフィーユ』は、銀座マキシムを代表するスイーツのひとつとして知られています。その味を受け継ぐため、「THE GRAND GINZA」では、銀座マキシムの初代シェフパティシエから直接レクチャーを受け、長年マキシムのサービスを担ってきた人物の監修のもとで再現しました。

現在の一品にも、コアントローを使ったカスタードクリーム・バニラビーンズを加えた生クリーム・厚みのあるパイ生地・たっぷりの苺・スライスアーモンドという特徴が受け継がれています。長く親しまれてきた味を、現在の銀座で楽しめる形にしたスイーツです。

フレンチの老舗「マキシム・ド・パリ」が日本に

「マキシム・ド・パリ」は1893年にその名の通りパリで開店し、今なお当時のアール・ヌーヴォ様式の内装で現在まで営業している世界的にも有名な老舗のフレンチレストランです。

その「マキシム・ド・パリ」に魅せられて「日本に支店を出したい!」と考えたのが、当時ソニーの副社長だった盛田昭夫氏でした。

盛田氏の尽力で、1966年に銀座ソニービルの地下3階にオープンした「銀座マキシム・ド・パリ」は、フレンチレストランとして長く銀座で親しまれてきました。その後2015年に契約満了となったことから、惜しまれながら閉店を迎えています。

そこで提供されていた『苺のミルフィーユ』は、「銀座のケーキの王様」とも称される存在でした。

惜しまれながら閉店。そして強く望まれた復刻

2015年に銀座マキシムが閉店すると、『苺のミルフィーユ』も一度その姿を消しました。しかし、閉店時にはその味を求める人々が押し寄せるほど、多くの人に愛されていたスイーツです。

その後、「昔食べた苺のミルフィーユの味が忘れられない」というお客様からの声が、再び味わえるようになるきっかけとなりました。「THE GRAND GINZA」では、銀座マキシムで提供されていた『苺のミルフィーユ』を受け継ぎ、現在も提供しています。

一度閉店によって途切れた味が、思い出を持つ人々の声によって再び味わえるようになったことも、このスイーツの大きな特徴です。

初代シェフパティシエと元総支配人が監修したレシピ

復刻にあたっては、銀座マキシムの初代シェフパティシエから直接レクチャーを受けています。さらに、長年マキシムのサービスを担ってきた人物の監修のもと、『苺のミルフィーユ』のレシピが再現されました。

そのため、現在の一品には、当時の味を受け継ぐための構成が取り入れられています。コアントローの香りが漂うカスタードクリーム・厚みのあるパイ生地・たっぷりの苺・バニラビーンズ入りの生クリーム・香ばしいスライスアーモンド。名店で愛された特徴を残しながら、現在は「THE GRAND GINZA」で提供されています。

一度食べたら忘れられないカスタードクリームの魅力

引用元:THE GRAND GINZA

『苺のミルフィーユ』の味わいを特徴づけるのが、コアントローの香りを加えたカスタードクリームです。

たっぷりの苺とともにパイ生地でサンドされ、ミルフィーユの中心部分をつくっています。さらに表面にはバニラビーンズ入りの生クリームが加わるため、ひとつのケーキの中で異なるクリームの香りを楽しめる構成です。

苺の甘酸っぱさ・カスタードクリーム・パイ生地という組み合わせに、コアントローやバニラビーンズの香りが加わっていることが、このスイーツの魅力です。

コアントローの香るカスタードクリーム

カスタードクリームには、オレンジリキュール「コアントロー」を使用。コアントローの香りが漂う上品なカスタードクリームと、たっぷりの苺を合わせた香り高い仕上がりが、ついつい後を引きます。

カスタードクリームは苺とともに厚みのあるパイ生地でサンドされ、パイ生地の層の間にクリームと苺を重ねることでミルフィーユの中心部分を構成。

カスタードクリームそのもののコクに加えて、コアントローの香りを取り入れていることが『苺のミルフィーユ』ならではのポイントです。苺やパイ生地と組み合わせて味わえるように仕立てられています。

バニラビーンズの香りを添えて

表面を彩る生クリームには、バニラビーンズが加えられています。

カスタードクリームにはコアントロー、生クリームにはバニラビーンズを使用し、それぞれ異なる香りを取り入れているのが特徴です。表面には大粒の苺とともに生クリームをデコレーションしています。

白い生クリームと赤い苺、焼き色のついたパイ生地が組み合わさり、ミルフィーユの華やかな姿をつくります。見た目だけでなく、クリームに加えられた素材による香りも、この一品を構成する大切な要素です。

ふんだんに使われた苺の妙味

引用元:THE GRAND GINZA

『苺のミルフィーユ』には、パイ生地の間だけでなく、表面にも苺がたっぷりと使われています。

中心部分では、カスタードクリームとともに苺をパイ生地でサンド。そしてトップには大粒の苺を2列に並べています。苺を内側と外側の両方に使用することで、ケーキのどの部分にも苺の存在感が感じられる構成です。

大粒の苺とバニラビーンズ入りの生クリームをデコレーションし、周囲にはクリームとスライスアーモンドをあしらっています。

クリームやパイ生地だけでなく、苺を主役のひとつとしてしっかりと使用していることが、このスイーツの名前にもつながる大きな特徴といえるでしょう。

ミルフィーユとナポレオンパイの違いとは

ミルフィーユは、パイ生地とクリームなどを重ねて仕上げるフランス菓子です。「ミルフィーユ」とはフランス語で「千枚の葉」という意味。薄いパイ生地とクリームを何層にも重ねて作るお菓子のことで、フルーツなどを使わず生地とクリームだけのシンプルなものも含んだお菓子の総称です。

ナポレオンパイはミルフィーユの中でも特に苺を使ったものを指す名称です。『苺のミルフィーユ』も、厚みのあるパイ生地でカスタードクリームと苺をサンドしていることから、ナポレオンパイと呼ばれることも多いですが、正式名称は『苺のミルフィーユ』になります。

ミルフィーユの特徴であるパイ生地の重なりに、苺やクリームを組み合わせた『苺のミルフィーユ』。さまざまな素材を重ねることで、見た目にも華やかな一品に仕上げられています。

贅沢にトップに飾られた苺とパイのハーモニー

トップには、ジューシーな苺が2列に並べられています。大粒の苺を贅沢に飾ることで、ケーキを上から見たときにも苺の存在感が際立つ仕上がりです。

その下にはバニラビーンズを加えた生クリームがあり、中心部分にはカスタードクリームと苺をサンドしたパイ生地が重なります。

表面に飾られた苺だけでなく、パイ生地の間にもたっぷりの苺を使用。カスタードクリームとパイ生地とともに苺を重ねることで、『苺のミルフィーユ』ならではの構成がつくられています。

サクサクとしたパイ生地と生クリーム

引用元:THE GRAND GINZA

『苺のミルフィーユ』の土台となるのが、サクッとした厚みのあるパイ生地です。たっぷりの苺とカスタードクリームを、このパイ生地でサンドしています。

テイクアウトでは、パイのさくっとした食感を自宅でも楽しめるよう、予約した時間に合わせてパティシエが仕上げています。受け取りの時間に合わせて完成させることで、パイ生地の食感を楽しめるよう工夫されているのです。

さらに周囲にはクリームとスライスアーモンド、表面には苺と生クリームを組み合わせています。中心だけでなく、周囲や表面にも素材を重ねていることが特徴です。

飾られた生クリームにもバニラビーンズの香り

表面の生クリームには、バニラビーンズが加えられています。

大粒の苺とともにデコレーションされた生クリームは、ミルフィーユの表面を彩る存在。カスタードクリームにはコアントロー、生クリームにはバニラビーンズを加えることで、それぞれ異なる香りを取り入れています。

パイ生地で苺とカスタードクリームをサンドし、その上に生クリームと苺を重ねるという構成。横から見たときにも、パイ生地・クリーム・苺が重なったミルフィーユらしい姿を楽しめます。

周囲に塗られた生クリームとローストアーモンドのアクセント

ケーキの周囲はクリームで覆われ、その上には香ばしいスライスアーモンドがあしらわれています。

パイ生地のサクッとした食感・クリームのなめらかさ・苺の存在感に加えて、周囲にはスライスアーモンドを使用。公式の商品紹介でも「香ばしいナッツの香り」が特徴としてあげられています。

中心には苺とカスタードクリーム・表面には大粒の苺とバニラビーンズ入りの生クリーム・周囲にはクリームとスライスアーモンド。ひとつのケーキにさまざまな素材を重ねることで、『苺のミルフィーユ』の華やかな仕上がりが生まれています。

『苺のミルフィーユ』が復刻を強く望まれた理由

引用元:THE GRAND GINZA

『苺のミルフィーユ』が復刻された背景には、長く愛されてきた味をもう一度味わいたいという声がありました。

2015年に銀座マキシムが閉店した際には、その味を求める人々が押し寄せるほど。さらに、「昔食べた苺のミルフィーユの味が忘れられない」というお客様からの声が、再び提供されるきっかけとなりました。

その味を受け継ぐため、銀座マキシムの初代シェフパティシエから直接レクチャーを受け、長年マキシムのサービスを担ってきた人物の監修のもとで再現。現在は「THE GRAND GINZA」で、銀座マキシムの味を受け継ぐ一品として提供されています。

コアントローの香りが漂うカスタードクリーム、たっぷりの苺、サクッとした厚みのあるパイ生地、バニラビーンズを加えた生クリーム、そして香ばしいスライスアーモンド。ひとつひとつの素材だけでなく、それらを組み合わせた姿まで受け継がれていることが、『苺のミルフィーユ』の魅力です。

さらに、『苺のミルフィーユ』はテイクアウトも可能。自宅でもおいしく味わえるよう、パイのサクッとした食感にもこだわり、予約した受け取り時間に合わせて仕上げています。

銀座マキシムで長く愛され、閉店後もその味を求める声が寄せられた『苺のミルフィーユ』。名店の味を受け継ぎながら、現在の銀座で楽しめるスイーツとして、その魅力を伝え続けています。

※この記事に掲載されている情報は、2026年8月時点の情報です。

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本日のライターProfile

川田 麻実

食について15年以上学び、出産を機に栄養の大切さを実感し、栄養士として8年活動しています。これまで栄養学・幼児食・オーガニック・フードコーディネートなど、さまざまな視点から食を学んできました。
素材や品質にこだわった食品を見つけ、その魅力を伝えることが好きです。こどもの栄養相談や食育イベントの開催、食・子育てWebメディアでの執筆を経験。専門知識と暮らし目線の両方から商品の魅力を分かりやすく伝え、「食べておいしい、知ってうれしい」そんな良いものとの出会いを届けることを大切にしています。

本記事の監修者

パティシエ 伊東福子

監修者・パティシエ
伊東福子

兵庫県芦屋市「ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋」オーナーシェフパティシエール。神戸海星女子学院大学卒業後、フランス・リッツエスコフィエへ短期留学。代官山ル・コルドンブルー東京校で製菓ディプロムを取得し、パレスホテル東京などで研鑽。「ジャパンケーキショー東京」連合会会長賞受賞。素材の個性を活かした繊細で驚きのある菓子づくりに定評があり、近年はグルテンフリーなどライフスタイルに寄り添うスイーツにも注力。日常にやさしい余韻を届けている。

パティシエ 勝目響日

ガイド・パティシエ
勝目響日

辻製菓専門学校を卒業後、五つ星ホテルやイタリア伝統菓子店、海外のホテルやカフェで腕を磨く。約100年の歴史を持つ鎌倉の老舗企業でも勤務し、日本文化への感性も大切にしている。日本とヨーロッパの技術を基盤に、現在はオーストラリアを拠点に新たな表現を追求中。

編集者 浅井宏美

いいモノ.com編集部・スイーツ担当
ライター・カメラマン・フードスタイリスト
浅井宏美

大学院卒業後、タウン情報誌の編集者として約16年間勤務。“毎日の生活をちょっと楽しく”をテーマに、地域のグルメやイベント、スポーツ、カルチャー等の情報発信に携わる。通販事業にも関わり、地域の生産者や作り手の想いを商品とともに全国に届ける仕事も手がける。その経験を活かし、現在はフリーランスのエディター・ライター・カメラマン・フードスタイリストとして活動中。趣味はカメラ、お出かけ。愛機はNikon Z6で「そのとき・その場所で」しか撮れない写真を撮ることが好き。

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