ヘルシーなお菓子としても和菓子は最近注目されていますが、中でも、高たんぱく低脂質、なおかつ栄養豊富な甘納豆が人気です。身近に手にとることができる甘納豆ですが、甘納豆とは何か、使用されている豆の種類や栄養価はどんなものなのか気になるところです。
今回は、甘納豆についての解説や、豆の種類や栄養価をご紹介します。甘納豆の老舗、京都斗六屋の新ブランド「shuka」の商品もご紹介するので、ご自身で食べる時、また贈り物として利用する際の参考にしてみてください。
目次
甘納豆の豆の種類や栄養価とは
ここからは和菓子の甘納豆について解説、豆の種類や栄養価を紹介します。甘納豆は豆類や栗、さつま芋の輪切りなどを蜜(砂糖)漬けした和菓子の1つです。蜜(砂糖)で煮たものにさらに砂糖をまぶして乾燥して出来上がります。
江戸時代後期、幕末の江戸から歴史があり、当時、皮が破れない(腹が切れない=切腹しない)めでたい豆として親しまれていたささげ豆を利用し、庶民がより親しめるお菓子を作れないかと発案されたのが甘納豆です。
伝統的な食品保存方法は世界でも定番の技術で、イタリアのマロングラッセもその1つとして親しまれています。日本でも栗やさつまいもが蜜漬けされ、甘納豆とされていますが、豆を使用しているのは日本独特の文化となっています。
そんな甘納豆に使用されている豆の種類と栄養価を下記に記してみました。
1:大納言
小豆の中で特に大粒なものを大納言とし、小豆とは区別されています。煮ても皮破れしないことが特徴で、甘納豆の他にも、「鹿の子」など豆の形が崩れてはいけない和菓子に使用されています。
栄養面では利尿作用のあるサポニンや抗菌作用のあるタンニンが豊富で身体のむくみなどを軽減してくれます。
参考サイト:すずや
2:花豆
インゲン属の中の「べにばないんげん」のことを言います。鮮赤色、または白色の大きな花を咲かせるのが特徴で、名の由来はその特徴的な花からきています。白色の花につく白色の実を「白花豆」と言い、甘納豆にはこちらの花豆が使われています。
白花豆を含む花豆は、豆類の中でも食物繊維の豊富さがトップクラスです。また、カリウムやナイアシンなどの栄養素も多く含まれています。
参考サイト:すずや
3:えんどう豆
野菜のグリーンピースやさやえんどう、新芽を摘んで食べる豆苗と同じ豆の種類です。乾燥させた豆を甘納豆に使用しています。緑色の青えんどうと、赤褐色の赤えんどうがありますが、甘納豆には「青えんどう」が主流です。
えんどう豆にはビタミンB1やパントテン酸などの栄養素が豊富に含まれています。
参考サイト:すずや
4:大福豆(おおふくまめ)
見た目が花豆と似ている白い大粒のまめですが、こちらは、いんげんまめに属しています。花豆よりも少し扁平な形が特徴です。大粒の白色で見栄えがいいことから甘納豆以外の和菓子にも使われます。
栄養面では食物繊維、ビタミンB6、鉄分が豊富です。
参考サイト:健康通販
5:金時豆
いんげんまめの代表的品種で、北海道で栽培されているもののうち、金時豆が7割を占めています。粒の形がよく、味もいいことから和菓子によく用いられいていますが、洋風の煮込み料理などにも使用されています。
栄養面では、他の豆類よりもポリフェノールが多いことが特徴です。抗酸化作用が強いとされ、アンチエイジングを目的として取り入れるといいでしょう。
参考サイト:ちそう
6:黒豆
大豆の品種の1つで、種皮にアントシアニンを含むことから黒色になっています。おせちの中の黒豆は皆が知っていますよね。豆の大きいものを甘納豆に使用しており、特に丹波の黒豆が有名です。黒色になる要因、アントシアニン(ポリフェノール)が多いことが特徴です。
参考サイト:小田垣商店
7:さつまいも・栗
さつまいもや栗も蜜(砂糖)つけしたものを甘納豆として楽しみ、「芋納豆」や「栗納豆」と呼ばれています。さつまいもや栗には豆にはない栄養効果もあり、さつまいもでは、ビタミンC、他ヤラピンという便を柔らかくしてくれる効果のある成分、栗には水分を身体から上手にだしてくれるカリウムが豊富に含まれています。
甘納豆をおやつにすることで、色々な豆の栄養やさつまいも・栗の栄養を得ることができるので、ヘルシースイーツと呼ばれ、注目されていることがよく分かりますね。
京都斗六屋の新ブランド「SHUKA」の魅力
引用元:SHUKA
ここからは甘納豆の老舗、京都の斗六屋の新ブランド、「SHUKA」をご紹介します。人気の商品も解説するので、甘納豆の新しい魅力に触れてみましょう。
「SHUKA」とは
斗六屋は都名物「元祖甘納豆」と掲げ、本物の甘納豆作りにこだわりを持ち続け、生産者の農家さんの顔を知り、素材にこだわることで、歴史のある店を続けてきました。そんな斗六屋ですが、残念ながら2022年8月より休業をしています。
しかし、甘納豆をより親しんで欲しいという理念のもと、新しい甘納豆のブランド「SHUKA」を2022年、10月に立ち上げ、魅力あふれる新感覚な甘納豆が人気です。ここからはそんな「SHUKA」の人気の商品をご紹介します。
1:SHUKA 斗六豆
引用元:SHUKA
斗六屋の代表銘菓で北海道産の大粒の花豆を使用しています。栗のようなホクホクとした食感と和三盆の風味が魅力です。
価格 | 900円 |
原材料 | 白花豆(北海道産)、砂糖(てん菜【北海道産】)、和三盆(竹糖【徳島産】) |
サイズ | 10×10×2㎝ |
内容量 | 50g |
2:SHUKA ピスタチオ
引用元:SHUKA
新ブランド「SHUKA」で新たに取り入れたのがナッツの甘納豆です。中でもピスタチオは和三盆の優しい甘さが魅力な商品の1つとなります。
価格 | 1,300円 |
原材料 | ピスタチオ(イラン産)、砂糖(てん菜【北海道産】)、和三盆(竹糖【徳島産】) |
サイズ | 10×10×2㎝ |
内容量 | 40g |
3:SHUKA カカオ
引用元:SHUKA
京都のクラフトチョコレートメーカー「Dari K」とコラボした新感覚の甘納豆です。新しいもの好き、珍しい手土産としても喜ばれます。
価格 | 1,300円 |
原材料 | カカオ豆(インドネシア産)、有機ココナッツシュガー(フィリピン製造) |
サイズ | 10×10×2㎝ |
内容量 | 40g |
4:SHUKA カシューナッツ
引用元:SHUKA
こちらもSHUKA商品として新しく取り入れたナッツ類の甘納豆、カシューナッツです。インドネシア産の大粒のカシューナッツが特徴で、きび糖の柔らかい甘さから和菓子らしさを感じます。
価格 | 1,100円 |
原材料 | カシューナッツ(インドネシア産)、きび糖(サトウキビ【種子島産】)、和三盆(竹糖【徳島県産】) |
サイズ | 10×10×2㎝ |
内容量 | 40g |
5:SHUKA 瑞穂大納言小豆
引用元:SHUKA
丹波さんの黒豆の中でも京都の旧瑞穂地区のみで栽培される瑞穂大納言を使用しています。噛むほどに小豆の風味が楽しめるよう煮方を工夫してあるので上品な味わいです。
価格 | 900円 |
原材料 | 瑞穂大納言小豆(京都府産)、きび糖(サトウキビ【種子島産】)、和三盆(竹糖【徳島県産】) |
サイズ | 10×10×2㎝ |
内容量 | 50g |
6:SHUKA 丹波黒豆
引用元:SHUKA
丹波名産の有機大豆を使用しており、黒豆の栄養価の特徴、アントシアニンも豊富です。程よく弾力のある食感とうまみを楽しめる一品になっています。
価格 | 1,100円 |
原材料 | 有機丹波黒豆(兵庫県産)、きび糖(サトウキビ【種子島産】)、和三盆(竹糖【徳島県産】) |
サイズ | 10×10×2㎝ |
内容量 | 50g |
まとめ
甘納豆は大納言を始め、白花、えんどう豆、金時豆、さつまいもや栗などを蜜漬けした和菓子の1つだとわかりました。栄養価の高い豆を親しみやすいおやつとして食べることで、美味しく身体に良いものを得られるのは日本独自の文化になります。
京都老舗斗六屋の新ブランド「shuka」は甘納豆の伝統的文化を守りつつ、新しい形でたくさんの人に甘納豆を楽しんでほしいと魅力的な商品がたくさんあります。
ヘルシーなスイーツとして注目される甘納豆、自分で食べるのはもちろん、老舗甘納豆を贈り物としても活用し、身近な和菓子として注目していきたいですね。
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