年末年始からお正月にかけては、年賀のご挨拶や実家への帰省、親戚の集まりなどで手土産を用意する機会が増えますよね。きちんと感は大事にしつつ、手に取った瞬間からお正月らしさが伝わる、新春仕様のスイーツやお菓子を選びたいところです。
そこで今回は、お正月のご挨拶に持っていきやすい定番スイーツとして『ねんりん家』「初春のストレートバーム」、『TOKYO TULIP ROSE』「チューリップローズ 9個入迎春」、『バターステイツ by銀のぶどう』「バターステイツクッキー 4種10個入〈午年パッケージ〉」の3品をピックアップしました。
見映えのよさと食べたときの満足度に注目して比べながら、どんなシーンに向くかも分かりやすくご紹介します。
本記事の監修者・編集者・ライター

監修者・パティシエ
伊東福子
兵庫県芦屋市「ポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋」オーナーシェフパティシエール。神戸海星女子学院大学卒業後、フランス・リッツエスコフィエへ短期留学。代官山ル・コルドンブルー東京校で製菓ディプロムを取得し、パレスホテル東京などで研鑽。「ジャパンケーキショー東京」連合会会長賞受賞。素材の個性を活かした繊細で驚きのある菓子づくりに定評があり、近年はグルテンフリーなどライフスタイルに寄り添うスイーツにも注力。日常にやさしい余韻を届けている。

ガイド・パティシエ
勝目響日
辻製菓専門学校を卒業後、五つ星ホテルやイタリア伝統菓子店、海外のホテルやカフェで腕を磨く。約100年の歴史を持つ鎌倉の老舗企業でも勤務し、日本文化への感性も大切にしている。日本とヨーロッパの技術を基盤に、現在はオーストラリアを拠点に新たな表現を追求中。

いいモノ.com編集部・スイーツ担当
ライター・カメラマン・フードスタイリスト
浅井宏美
大学院卒業後、タウン情報誌の編集者として約16年間勤務。“毎日の生活をちょっと楽しく”をテーマに、地域のグルメやイベント、スポーツ、カルチャー等の情報発信に携わる。通販事業にも関わり、地域の生産者や作り手の想いを商品とともに全国に届ける仕事も手がける。その経験を活かし、現在はフリーランスのエディター・ライター・カメラマン・フードスタイリストとして活動中。趣味はカメラ、お出かけ。愛機はNikon Z6で「そのとき・その場所で」しか撮れない写真を撮ることが好き。
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お正月のご挨拶に選びたい迎春手土産3品

お正月のご挨拶用の手土産を選ぶときは、味だけでなく、パッケージの季節感や渡しやすさなど、意外に気にするポイントが多いものです。そこで今回は、新春らしい装いがありつつ、定番として安心して選びやすいスイーツを中心に3品をピックアップしました。
選んだのは、初春限定のやさしい甘さが魅力の『ねんりん家』、花モチーフで華やかさが伝わる『TOKYO TULIP ROSE』、そして配りやすさと安定感で支持されている『バターステイツ by銀のぶどう』。
いずれもお正月仕様のパッケージで、ご挨拶の手土産として取り入れやすいラインナップです。
選んだポイントは、大きく分けて3つ。ひとつ目は、手にした瞬間に季節感が伝わる見映え。ふたつ目は、食べたときに「これを選んでよかった」と感じられる満足度。そしてもうひとつが、人数やシーンに合わせやすい使い勝手のよさです。
このあと、それぞれのスイーツについて、お正月のご挨拶シーンで選びやすいポイントを順にご紹介していきます。
定番の安心感で選ぶ『ねんりん家』「初春のストレートバーム」
画像引用:画像引用:ねんりん家公式オンラインショップ
初春の手土産にやさしい甘さのバーム
『ねんりん家』の「初春のストレートバーム」は、新年のご挨拶に取り入れやすい紅白デザインが印象的な、期間限定のバームクーヘンです。華やかさはありつつも主張しすぎず、落ち着いた雰囲気があり、手にした瞬間に季節感がきちんと伝わる見映えが、お正月のご挨拶に適しています。
味わいは、ふんわりとしたたまご風味のバームクーヘンをベースに、桜葉の香りをほのかに感じる桜色の生地を重ねた二層仕立て。やさしい甘さの中に春らしいニュアンスがあり、食べ進めるごとに異なる表情を楽しめます。
表面にはシャリっとした繊細な砂糖衣がほどこされていて、ひと口目にほんのり食感の変化を添えてくれます。食べ終えたあとに「これを選んでよかった」と思える満足度のある仕上がりです。
画像引用:ねんりん家公式オンラインショップ
個包装ではありませんが、切り分けて食べられるため、集まる人数に合わせて調整しやすいのもポイント。甘さが控えめで世代を問わず取り入れやすく、年輪や円(縁)など縁起のよいモチーフと新年向けの上品な包装もそろっています。お年賀や初春の手土産として、シーンを選ばず使いやすい一品です。
「初春のストレートバーム」を味わってみました

実際に食べてみると、まず感じるのは生地のやわらかさ。口に入れるとふんわりとほどけ、たまごのやさしい甘さが静かに広がっていきます。桜葉の香りは最初から前に出るのではなく、食べ終わりにふっと鼻に抜けるように感じられ、主張しすぎないのが印象的でした。
二つの生地を重ねていることで、味わいに自然な奥行きがあり、食べ進めても単調になりません。表面の砂糖衣は、噛んだ瞬間に軽いシャリ感が加わり、さりげないアクセントを添えてくれます。全体として甘さは上品で後に残りにくく、食後でも取り入れやすい仕上がりだと感じました。

派手さはないものの、「きちんとおいしい」「安心して出せる」と感じる味わいで、新年のご挨拶の席や家族が集まる場にもなじみやすそう。定番の延長線上にありながら、初春らしい特別感も楽しめるバームクーヘンでした。
商品詳細
| 商品名 | 初春のストレートバーム |
| 価格 | 1,620円(税込) |
| 内容量 | 1個 |
| 賞味期限 | 1週間程度 |
| 保存方法 | 直射日光、高温多湿を避けて涼しい場所で保存 |
| 購入可能場所 | 公式オンラインショップ |
華やかさで選ぶ『TOKYO TULIP ROSE』「チューリップローズ 9個入〈迎春〉」
画像引用:TOKYO TULIP ROSE公式オンラインショップ
お正月の場に映える華やかな焼き菓子
『TOKYO TULIP ROSE』の「チューリップローズ 9個入〈迎春〉」は、お正月飾りを思わせるデザインの包装紙が印象的な、新年向けの特別仕様ボックスです。チューリップの花を思わせるスイーツの世界観に、迎春らしい華やかさが加わり、手に取った瞬間からお正月のご挨拶用だと伝わる装いになっています。
画像引用:TOKYO TULIP ROSE公式オンラインショップ
中には、ブランドの代表作である「チューリップローズ」を3種類詰合せ。定番として親しまれているバターとチーズに加え、季節限定のアップルバターキャラメルが入っており、味のバリエーションも楽しめます。どれもラングドシャクッキーを花びらのように仕立て、その中心にクリームを合わせた構成で、見た目のかわいらしさと食べごたえのバランスが特徴です。
バターは、コクのある風味にほんのり塩味を感じる仕上がりで、甘さに奥行きがあります。チーズは、なめらかさとコクを感じる味わいで、後味が重くなりすぎません。アップルバターキャラメルは、りんごの香りとキャラメルのコクが重なり、華やかさのある印象。定番と季節感のある味を一度に楽しめる詰合せです。

すべて個包装になっているため、人数が多い場面でも配りやすく、取り分けの手間がかからないのもポイント。見映えの華やかさに加え、味の違いを楽しめる構成なので、お正月の集まりや年賀のご挨拶で場を明るくしたいときに向いています。迎春らしさをしっかり伝えたい手土産として選びやすい一箱です。
「チューリップローズ〈迎春〉」を味わってみました

実際に食べてみると、まず印象に残るのは、ラングドシャクッキーのサクサクとした食感。花びらのように薄く焼き上げられているので、口に入れると軽やかに崩れ、中からなめらかなクリームが濃厚に広がります。封を開けた瞬間からバターやチーズの香りが立ち上がり、食べる前から気分が高まります。
定番の「バター」は、バターそのもののコクと香りがしっかり感じられる味わい。甘さに厚みがあり、3種類の中では特に、甘いものが好きな人に満足感が高そうです。ひとつ食べるだけでもリッチさが伝わりつつ、重たくなりすぎないバランスに仕上がっています。
「チーズ」は、甘さよりもチーズのコクが前に出た落ち着いた味わい。乳製品の旨味がしっかり感じられ、スイーツでありながら大人っぽい印象です。お茶と合わせるのはもちろん、白ワインやロゼワインにも合いそうで、甘いものがあまり得意でない人にも勧めやすい一品だと感じました。
中でも印象に残ったのが、季節限定の「アップルバターキャラメル」。封を開けた瞬間からりんごとキャラメルの香りが広がり、見た目も味もひときわ華やかです。
りんごのフルーティーさとキャラメルのコクが重なり、甘さはしっかりありながらも後味は重くなりすぎません。3種類の中でいちばん変化があり、食べ比べる楽しさを強く感じられる存在でした。
画像引用:TOKYO TULIP ROSE公式オンラインショップ
すべて個包装なので、少しずつ味を選びながら楽しめるのも魅力。テーブルに並べたときの華やかさもあり、お正月の集まりでは自然に会話が生まれそうです。味・見た目ともにお祝いの場に取り入れやすく、迎春の手土産として満足度の高いスイーツだと感じました。
商品詳細
| 商品名 | チューリップローズ 9個入〈迎春〉 |
| 価格 | 1,890円(税込) |
| 内容量 | 3種9個入(バター・チーズ・アップルバターキャラメル 各3個) |
| 賞味期限 | 20日程度 |
| 保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保存 |
| 購入可能場所 | 公式オンラインショップ |
配りやすさで選ぶ『バターステイツ by銀のぶどう』「バターステイツクッキー 4種10個入〈午年パッケージ〉」
画像引用:バターステイツ by銀のぶどう公式オンラインショップ
午年デザインで新年のご挨拶に映えるクッキー詰合せ
『バターステイツ by銀のぶどう』の「バターステイツクッキー 4種10個入〈午年パッケージ〉」は、2026年の干支である午年をモチーフにした限定デザインが目を引く、新年向けのクッキー詰合せです。
お正月らしいおめでたさがありつつ、カジュアルすぎない装いなので、年末年始のご挨拶や手土産にも取り入れやすい印象です。
中には、バターの風味を存分に楽しめる4種類のクッキーを詰合せ。いずれもバターを贅沢に使った厚みのある仕立てで、焼き上げたときの香ばしさとコクがしっかり感じられます。ひとつひとつ味の方向性がはっきりしているため、食べ比べの楽しさがあるのも特徴です。
プレーンタイプの「THEバターリッチ」は、バターの香りをストレートに楽しめる定番の味わい。「ショコラバター」は、ココアのほろ苦さとバターのコクが重なり、甘さの中に深みがあります。
「ピスタチオバター」は、ナッツの香ばしさがアクセントになり、風味豊かな印象。新味の「キャラメルナッツバター」は、キャラメルの甘みとローストナッツの食感が加わり、ほかの3種とは違った満足感があります。

すべて個包装になっているため、人数の調整がしやすく、配るシーンでも扱いやすいのがポイント。クッキー自体もしっかりとした厚みがあり、割って少しずつ楽しめるのもうれしいところです。
今回ご紹介する3品の中では日持ちが比較的長く、早めに用意しておける点も安心材料。縁起のよい午年デザインとバターのリッチさが伝わる内容で、新年の手土産として使い勝手のよい詰合せです。
「バターステイツクッキー」を味わってみました

実際に食べてみると、まず感じるのはクッキーのサクッとした食感と、しっかりした厚み。ひと口かじると歯切れよく割れ、ほろっとほどけるように崩れていきます。見た目以上に軽やかな口当たりで、食べ進めやすい印象でした。
「THEバターリッチ」は、その名の通り、4種の中でもバターの存在感がいちばんはっきりしています。シンプルな味わいだからこそ、香ばしさとコクがダイレクトに伝わり、バター好きには満足度の高い一枚です。
「ショコラバター」は、ココアのほろ苦さが加わることで、甘さに奥行きが出た印象。バター感は前に出すぎず、チョコレートの風味と自然に溶け合っています。甘さ控えめで、大人向けの味わいだと感じました。
「ピスタチオバター」は、ピスタチオの風味に加えて、アーモンドの香ばしさが際立つ一枚。ナッツのコクがしっかり感じられ、噛むほどに香りが広がります。4種の中でも個性がはっきりしていて、ナッツ好きに勧めたくなる味わいです。
新味の「キャラメルナッツバター」は、キャラメルの甘みとナッツの食感がアクセントになり、満足感の高い仕上がり。甘さは4種の中ではしっかり感じますが、ナッツの香ばしさがある分、後味は重くなりすぎません。食べ比べる中で、変化を楽しめる存在でした。

それぞれ味の方向性が異なるため、食べ比べていても飽きにくく、どれを選ぶか迷う時間も楽しく感じます。個包装で日持ちもするので、少しずつ楽しめるのもポイント。お正月の集まりで配る場面はもちろん、自宅用に置いておいて、気分に合わせて選ぶのにも向いているクッキーだと感じました。
商品詳細
| 商品名 | バターステイツクッキー 4種10個入〈午年パッケージ〉 |
| 価格 | 1,620円(税込) |
| 内容量 | 4種10個入(THEバターリッチ・キャラメルナッツバター 各3個 ショコラバター ・ピスタチオバター 各2個) |
| 賞味期限 | 約1ヶ月 |
| 保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保存 |
| 購入可能場所 | 公式オンラインショップ |
まとめ
お正月のご挨拶用の手土産は、味のおいしさに加えて、季節感や渡しやすさも大切なポイントになります。今回ご紹介した3品は、いずれも迎春仕様のパッケージで、新年のご挨拶に取り入れやすいスイーツばかりです。
落ち着いた安心感を重視するなら『ねんりん家』のバームクーヘン、場を華やかにしたいなら『TOKYO TULIP ROSE』の花モチーフ、配りやすさや日持ちを優先するなら『バターステイツ』のクッキーなど、それぞれに向いているシーンがあります。
渡す相手や集まりの雰囲気、人数に合わせて選ぶことで、「これを選んでよかった」と思える手土産になるはずです。今年のお正月は、特別感のある迎春スイーツで、新年のご挨拶を彩ってみてください。
※この記事の情報は12月26日時点のものです。
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