【 特集 】編集部が選ぶ東京で100年以上続く老舗のお菓子3選

東京には、数えきれないほどのスイーツのお店があります。開店しては消え、消えてはまた新しいお店が開店する。そんな東京にあって、100年以上続くスイーツの老舗となると、その数はそう多くはありません。

ここでは、東京で100年以上続く老舗のお菓子を3つ紹介します。

銀座で124年続く「資生堂パーラー」の『スペシャルチーズケーキ』

引用元:資生堂パーラー 銀座本店ショップ

「資生堂パーラー」の創業は1902年。店舗を構えてから120年以上、銀座という東京の一等地で愛され続けているのには理由があります。常に時代を先取りしたメニューや商品展開、店内の内装など、100年を超える歴史の中には、工夫や先見の名が生きた証となって詰まっているのです。

そんな「資生堂パーラー」の歴史の1ページを刻む『スペシャルチーズケーキ』は、その名にふさわしい満足感をひと口で感じられる一品。

良質なクリームチーズとサワークリームを贅沢に使い、一本一本を職人が手作りで丁寧に焼き上げた、銀座本店ショップ限定の逸品。濃厚なチーズのコクに、サワークリームの心地よい酸味が重なり、しっとりとした生地の中でなめらかにほどけていきます。

配送不可・1日15本前後という数量限定・予約不可という入手の困難さだからこそ、気軽に取り寄せるのではなく、その日その場所で出会うために銀座へ足を運ぶ理由に。大切な方への手土産や、特別な日のために選びたい、端正なチーズケーキです。

1997年6月の発売開始からおよそ30年。変わらぬおいしさと入手困難な希少性が、その魅力にさらなる話題性と贈り物としての付加価値を加えて今なお愛され続けています。

浅草で124年愛される「舟和」の『芋ようかん』

引用元:舟和

「舟和」が誕生したのは、明治35年(1902年)。創業者の小林和助氏は、浅草寿町で芋問屋を営んでいました。当時、高価だった煉ようかんは、気軽に楽しめるお菓子ではありませんでした。「誰でも気軽に楽しめるようかんは作れないものか」そんな想いから考案されたのが、さつま芋を使った『芋ようかん』です。

さつま芋を使うことで、煉ようかんとはまた違った素朴な味わいが生まれ、誰もが気軽に楽しめるお菓子として浅草で人気を集めました。こうして生まれた『芋ようかん』は、「舟和」を代表する和菓子として長く親しまれていくことになります。

現在も創業の地には浅草本店があり、1階の売店では『芋ようかん』をはじめ、あんこ玉や久寿もちなど、さまざまな和菓子が並びます。

2階・3階には喫茶室もあり、「舟和」の歴史を語るうえで欠かせない『みつ豆』ともゆかりの深い場所です。浅草を歩いていると、昔ながらの和菓子店を訪ねる楽しさがあります。

喫茶室では『焼き芋ようかん』が提供されているので、喫茶室でお茶と一緒に楽しむもよし、いつもの『芋ようかん』をお土産に買って変えるもよし。変わらぬ味はこれからもずっと、浅草で待っていてくれるでしょう。

121年間変わらず「小川軒」が作り続ける『元祖レイズン・ウィッチ』

引用元:巴裡 小川軒

「小川軒」は明治38年(1905年)に新橋で産声を上げました。激動の時代を越え、戦後の動乱の中で最初に作られたレイズン・ウィッチはなんと丸い形をしていたのだそうです。そこから改良を重ね、たどり着いたのが今の形。

その流れを汲む「巴里 小川軒」の『元祖レイズン・ウイッチ』の美味しさの秘密は、クッキー・レーズン・クリームがひと口の中で自然に調和する、その完成度にあります。長い時間をかけてこの3つのバランスを追求し続けてたどり着いた、絶妙の味わいは「巴裡 小川軒」だけのもの。

芳醇なバターと質の高い天然バニラが香るクッキーは、噛むほどに甘く上品な余韻を残します。そこに重なるのは、丁寧に天日干しされたレーズンを丁寧に洋酒に漬け込むことで生まれれた馥郁(ふくいく)とした香りと、独自製法で仕立てた特製クリームのまろやかさ。

クッキーの香ばしさ・レーズンの果実味・洋酒の香り・バターのコクのどれか一つが前に出すぎることなく静かに溶け合い、口に入れた瞬間に広がる幸せな味わいに、思わずため息が漏れるようです。

目黒の自社工房では、レーズンの状態や生地の仕上がり、クッキーの焼き上がりの具合まで職人が一つひとつ見極めながら製造しています。素材を知り尽くした職人が作るからこそ、何度食べても飽きのこない味が守られています。

120年を超えてなお人を魅了してやまない味。「巴里 小川軒」は今日もこれからも、変わらぬこの味でお訪れる人を待っていてくれます。

本記事のライター Profile

YUMI

スイーツの中でも生クリームが大好きで、生クリームを使ったスイーツには目がない。
生クリームを使ったスイーツを見つけるとついつい買ってしまうため、なんのかんのと平均月10個は生クリーム系スイーツを購入してしまうほど。
最近バタークリームにも目覚めたので、美味しいバタークリームを使ったスイーツを探索中。
編集歴は20年以上。動物や健康などの記事のほか、旅行雑誌やムックなども手がける。国内旅行の記事を担当することが多かったため、地方のスイーツにも明るい。                    つい食べ過ぎてしまい、常に体重の増加と闘っている。

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