お正月が過ぎて、慌ただしく仕事が始まると、次のイベントはバレンタイン。海外では男性が女性にお花やアクセサリーなどのプレゼントを贈ることが多いようですが、日本では女性から男性にチョコレートを贈るのが一般的です。
近年は贈るスタイルも多様化し、本命チョコ、義理チョコ、友チョコ、ファミチョコ、ご褒美チョコと、さまざまなバリエーションがあります。中でもチョコレートそのものが多様化、高級化していることを受けて、ご褒美チョコにこだわる人が年々増えているようです。
そこで今回は、自分へのご褒美にこだわった編集部おすすめブランド5選をご紹介します。バレンタイン限定品など、どのブランドもこの時期にしか入手できないものが多数登場しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
おすすめ高級チョコレートブランド5選
昨今の高級チョコレートブームは、もはや一過性のものではなくすでに定着した感があります。おそらく、今年で21回目を迎える「サロン・デュ・ショコラ」の功績が大きいことは疑いようのない事実です。
年々進化、多様化し、ニューフェイスも続々登場する高級チョコレートの世界。どれもそれぞれの魅力がありますが、特におすすめの5ブランドをご紹介します。
高級チョコレートブームの火付け役「ジャン=ポール・エヴァン」
引用元:JEAN PAUL HEVIN
「サロン・デュ・ショコラ」が日本で初めて開催されたのは、2003年のこと。「ジャン=ポール・エヴァン」は、その前年の2002年に日本初上陸しています。まさに日本における高級チョコレートブームの火付け役であり、その後の高級チョコレート市場を牽引し続ける存在といっても過言ではありません。
彼の妥協を許さない素材選びと独創的で遊び心あふれるクリエーションは、日本のみならず世界中のチョコレートラバーを魅了し続けています。
イチ押しの一品『ボンボン ショコラ 6個 パピヨネ』
今回のテーマは「POURQUOI PAS? (こんなのがあっても良いのでは?)」。テーマにまで、シェフのユーモアと茶目っ気が感じられますね。ハートやキュートな唇をモチーフにした期間限定の4個を含む、ボンボンショコラ6個の詰め合わせです。
飛び回る蝶とパンジーをコラージュしたパッケージには、自身のチョコでみんなが幸せになってほしい、という思いが込められているそうですよ。他に8個から18個まで、偶数個入りで展開。
商品名:ボンボン ショコラ 6個 パピヨネ
価格:2,992円(税込)
公式サイト:https://www.jph-japon.co.jp/
“Bean to Bar”の先駆者「ピエール マルコリーニ」
引用元:PIEERE MARUCOLINI BRUSSELS
ベルギー出身のピエール マルコリーニ氏は、長年の功績が認められ2015年にベルギー王室御用達ブランドに認定されています。彼は美味しさと品質を求めてカカオ豆を仕入れるところからチョコレートバーができるまでの全ての製造工程を一つの工房で行う、「Bean to Bar(ビーントゥバー)」にいち早く取り組んだショコラティエの一人です。
また、カカオ農園と生産地を擁護することにも力を注いでおり、チョコレートの品質のみならず、サステナビリティにも配慮したチョコレート作りにも強いこだわりを持っています。
そんな彼の情熱と創造力は高く評価され、WORLD PASTRY STARS 2020で世界最優秀パティシエを受賞しているほどです。
イチ押しの一品『コフレ クール 9個入り』
今年のバレンタインコレクションのテーマは、「Touching Hearts」。シェフのアイコンともいうべきハートモチーフがキュートな定番の「クール シリーズ」に、新作の「レ クール ヌーヴォ シリーズ」を組み合わせた限定アソートメントです。
ハートモチーフを幾何学的にデザインしたハート型パッケージも、幸福感を盛り上げてくれます。5個入りのサイズ違いも販売。
商品名:コフレ クール 9個入り
価格:4,050円(税込)
公式サイト:https://pierremarcolini.jp/
フレンチの巨匠が手掛けるショコラトリー「ル・ショコラ・アラン・デュカス」
世界最年少でミシュランの三ツ星を獲得し、さらに世界で初めて2つ以上の国で三ツ星を獲得するという偉業を成し遂げたアラン・デュカス。そのかたわら、ショコラトリーを持つという夢も30年以上もの間あたため続け、ついに2013年パリに「ル・ショコラ・アラン・デュカス」を創業しました。
2018年には東京・日本橋にフランス国外では初めてとなるショコラ工房をオープン。日本で販売されているチョコレートは、すべてパリの工房でカカオ豆の焙煎から作られるクーベルチュールを空輸して、東京の工房でショコラティエが一つずつ手作りしています。
イチ押しの一品『コフレ ペピット 6個入り(6種)』
三越伊勢丹グループ限定にしてバレンタイン限定という、とてもプレミアムな商品。黒ゴマ、カフェ、カカオニブ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ キャラメルはミルクチョコレートとダークチョコレートの2種、計6種の味を楽しめる詰め合わせです。
東京工房5周年を記念して、パリで人気のイラストレーター、アガットゥ・サンジェが描いた日本橋の町をイメージしたイラストがあしらわれたパッケージが、特別感を感じさせます。
商品名:コフレ ペピット 6個入(6種)
価格:3,132円(税込)
公式サイト:https://lechocolat-alainducasse.jp/
プラリネの魔術師「パトリック・ロジェ」
引用元:パトリック・ロジェ(高島屋)
パトリック・ロジェという名前は知らなくても、惑星のようなドーム型のボンボンショコラは見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?ライムのキャラメルガナッシュをチョコレートでコーティングした「アマゾン」という名の緑色の粒は、2000年のMOF試験で初披露され、最優秀賞を受賞したシェフの代表作です。
日本には常設店舗がなく、サロン・デュ・ショコラで出展されてもあっという間に完売してしまうという、本当に入手困難なブランドですが、現在は髙島屋オンラインストア「タカシマヤのバレンタインデー2023」で販売されています。貴重なチャンスなので、お見逃しなく!
イチ押しの一品:『【髙島屋オリジナル】ドームアソート』
シェフの傑作「アマゾン」をはじめ、アトリエ前の庭で採れたはちみつ入りのキャラメルやガナッシュを使ったボンボンショコラのアソート。
外側の極薄ダークチョコレートをパリッと割ると、トロリとしたテクスチャ―のキャラメルやガナッシュがあふれ出し、香ばしく甘やかな風味が押し寄せます。外側の極薄チョコとの食感のコントラストも楽しい。ルックスにもうっとりするようなくちどけと味わいにも、衝撃を受ける絶品です。
商品名:【髙島屋オリジナル】ドームアソート
価格:7,992円(税込)
公式サイト:https://www.patrickroger.com/ja
イタリアの老舗チョコレート&ジェラート専門店「ヴェンキ」
引用元:Venchi
ヴェンキは、創業140年余りのイタリアの老舗ブランド。もともとはチョコレート専門店としてスタートし、2007年よりジェラートのレシピ開発を始め、現在は高級チョコレート&ジェラート専門店として、世界約70カ国に100以上の店舗を展開しています。
ブランド創業の地、トリノが発祥といわれる地元産の上質なヘーゼルナッツを使った香り高いジャンドゥイオットは、アイコン的な商品として多くの人に愛されている商品です。
その他にもバラエティに富んだラインナップが魅力ですが、好きなチョコを量り売りで1粒から購入できるPICK&MIXチョコレートがユニーク。約60種類もあるので、まずは一通り試してみることをおすすめします。
プラリネのアソートは店舗のみでの販売なので、ぜひ近くのお店でチェックしてみてくださいね。
イチ押しの一品『プラリネ バロック ティレット 6P』
2023年のバレンタインは「バロックコレクション」と題して、バロックスタイルの華やかなデザインと春の訪れを感じさせる鮮やかな色調のパッケージが、ハッピーな気分を盛り上げてくれますね。
プラリネのアソートには、砂糖漬けのバラの花びらをトップにあしらったローズ&ラズベリーティー、シナモンの香りがチャイのような風味を感じさせるシナモン ジャンドゥーヤなど、新作5種が登場。新作5種を含む6種類、計6個入り。他に12個入り(新作5種を含む8種類、計12個入り)、20個入り(新作5種を含む9種類、計20個入り)。
商品名:プラリネ バロック ティレット 6P
価格:3,780円(税込)
公式サイト:https://venchi.co.jp/
まとめ
膨大な数のブランドがあふれる中、それぞれにタイプの異なるおすすめの5ブランドをご紹介しましたが、気になるブランドや商品は見つかりましたか?執筆にあたり、各ブランドの歴史やフィロソフィーなどさまざまな資料を読み漁りましたが、チョコレートには人を夢中にさせる他のスイーツとは一線を画する何かがあると強く感じました。
あの小さな一粒には、作り手のチョコレートへの愛情や創作にかける情熱はもちろんですが、彼らのチャーミングなパーソナリティも含めていろんなものがぎゅっと詰まっていて、それを媒介にまるで作り手と消費者がコミュニケーションしているようです。
もちろんそんな面倒くさいこととは関係なく、チョコレートはひと口頬張ればシンプルに幸せな気持ちにしてくれるもの。「これ好きだな」と思ったものを、まずは選んでみてください。